NEC Orchestrating a brighter world
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復職を経て、大規模プロジェクトの最前線へ。支えてくれた仲間と共に広げる、挑戦の舞台。

復職を経て、大規模プロジェクトの最前線へ。支えてくれた仲間と共に広げる、挑戦の舞台。
Takafumi I.

SE職
金融ソリューション事業部門 
金融システム統括部

Takafumi I.

金融系SEとして勤務。2003年新卒で入社。持病治療のため一度退職となるが、リハビリを経て2021年に再入社を果たす。現在は地銀の基幹システム更改や顔認証システム導入プロジェクトなどを担当。長年現場で培った技術力とマネジメント力を活かし、2026年に管理職へ昇格。新たな価値創造に挑んでいる。

※2026年10月公開。所属・役職名等は取材当時のものです

2003年に金融系のSEとして新卒入社したTakafumi I.。持病の治療のため一度退職するも、上司に支えられて2021年に再入社を果たしました。現在は地銀の基幹システム更改や、10万人規模の顔認証システム導入プロジェクトをマネジメントしています。今年度から管理職に昇格したTakafumiが語る、NECで働き続ける理由とは。

一人ひとりが力を発揮できる環境へ。自身の経験を活かした、チームマネジメントを実践。

私は金融システム統括部に所属しており、主に地方銀行様や信用金庫様向けのシステム開発とソリューション提供を担っています。現在はプロジェクトマネージャーとして複数の案件を管理し、東海地方のお客様に対する基幹システム更改の提案活動や、全国規模の共済事業者様が社内外・客先で活用する顔認証システムの導入プロジェクトなどをリードしています。いずれも非常に規模が大きく、社内外のメンバーと密に連携しながら取り組んでいます。

マネジメントを行う上で私が大切にしているのは、「働きやすさ」を第一に考えたチーム運営です。私は車椅子で生活しており、週1回の訪問リハビリや定期的な通院が欠かせません。そのため、朝5時から22時の間で勤務時間を柔軟に調整できるスーパーフレックス制度を活用し、医療ケアと業務を無理なく両立させています。職種や部署によっては在宅中心の勤務形態や出張を控えるといった選択も可能です。自分自身が柔軟な働き方に支えられているからこそ、メンバーのワークライフバランスも尊重することを心がけています。

また、常に新しいことにチャレンジする姿勢も、仕事で大切にしていることの1つです。私たちが携わる金融の現場は、ここ十数年で最新のテクノロジーを積極的に取り入れる方向へと大きくシフトしてきました。業界全体が転換期を迎える中、その最前線で価値を創造できるように技術トレンドに関する情報は欠かさずキャッチアップしています。

中でもAIは、業務で活用することが当たり前になり、単にコードを書くといった作業面では人がAIに勝ることが難しくなってきました。だからこそ、自らアイデアを出してAIに的確な指示を与え、AIを使いこなす側に立つことが重要です。時代に遅れることなく、最新技術を活用しながらより良いソリューションを提供できるように日々知識を深めています。

退職後も続いた上司とのつながり。その支えを原動力に、リハビリを経てかなえた再入社。

幼い頃から技術が大好きで、中学ではコンピュータ部に入部しました。大学でもアイデア対決ロボットコンテストのサークルに所属し、電子工作やプログラミングに没頭していました。そうした日々の中、自宅でも学校でもずっと親しんできたのがNECのパソコンです。身近で憧れの企業であり、所属研究室の先生方が勧めてくれたことにも背中を押され、NECへの入社を決めました。

幅広い業種がある中で金融の道を志したのは、高い信頼性が求められるシステム開発の現場に身を置けば、最先端の技術が習得できると考えたからです。入社後はまず基盤づくりから経験を積み、ゆくゆくは業務アプリケーションの構築を担える存在になることをめざして業務に邁進していました。

しかし、入社後数年経った頃から持病が悪化し始めて徐々に歩行が困難になり、最初は下肢装具を使用していましたが、片松葉杖、そして両松葉杖を必要とするようになりました。会社の近くに引っ越して、どうにか通勤を続けようと試みたもののかなわず、休職することになりました。そして休職期間末期には車椅子での生活となり、2020年にやむを得ず退職することになったのです。絶対にここへ戻ってくる──そう心に誓い、リハビリに専念することを決めました。

つらくても前を向いてリハビリを頑張ろうと思えたのは、親身になって支えてくれた上司がいたからです。退職後も月に1度ほどのペースで自宅を訪ねてくれて、「待ってるから、戻ってこいよ」と温かく励まし続けてくれたんです。仕事を離れてからも、上司との交流を通じて会社とつながっていると実感できたことは、本当に心強かったですね。

上司の励ましを支えにリハビリを重ねた甲斐があり、車椅子で一人で出かけ、電車の乗り降りまでできるようになりました。そして2021年8月、キャリア採用という形でついに復職を果たすことができました。上司や同僚だけでなく、長年お付き合いのあるお客様も「よく戻ってきたね」と温かく迎えてくださったことがとてもうれしかったです。

復職したばかりの頃はブランクに対する不安があったのですが、周囲の理解やサポートに助けられました。外出の際には、上司が同行して車椅子で安全に移動できるルートを確認してくれました。そうして近場から少しずつ距離を伸ばし、出張もできるようになりました。

車椅子で働く上では、カフェテリアプラン(選択型福利厚生制度)の「チャレンジドポイント」がとても役に立っており、介護士さんを呼ぶ際の費用に充てています。また、出張時にバリアフリールームの宿泊申請ができるなど、さまざまな支援や合理的配慮が受けられます。こうした制度と周囲のサポートのおかげで、復職後も安心して業務に取り組めました。

10万人規模の顔認証システム導入に挑戦。社内外のプロフェッショナルと乗り越えた壁。

復職後に担当した業務の中でとくに印象深いのは、全国規模の共済事業者様に顔認証システムを導入したプロジェクトです。これまで取引のなかったお客様への大規模なシステム提案であり、私にとっても生体認証のプロジェクトをマネジメントするのは初めての経験でした。利用者が10万人にのぼる巨大なシステムを、確実に安定稼働へと導くこと。それが私たちのミッションでした。

プロジェクトを進める上で何より苦労したのが、ステークホルダーとの関係構築です。複数の企業が参画するマルチベンダー体制であり、他社が提供している端末にNECのシステムを搭載しなければならなかったのです。さらに、顔認証製品を開発する社内の部門ともこれまで接点がなかったため、ゼロから関係を築いて連携を取る必要がありました。いかにして立場の異なる専門家たちをまとめ上げ、1つの目標に向かって足並みを揃えるか。何もかもが手探りの状態でした。

その中で私が重視したのは、自らお客様先や社内の関係部署へ足を運び、直接対話することです。状況に応じてオンライン会議も活用しつつ、重要な場面では必ず顔を合わせてコミュニケーションを取るようにしました。直接会うことで、相手がどの発言をメモし、何を懸念しているのかなど、些細な反応を確かめることができるからです。その積み重ねで、信頼関係が築けていったと感じます。

こうして社内外のステークホルダーと密に連携しながら、さまざまな課題を乗り越え、プロジェクトは無事に本番稼働を迎えることができました。現在は6〜7万人規模まで利用が広がっており、9月末の全員利用に向けて展開が進んでいるところです。稼働後も現場の利用状況に寄り添い、より使いやすいシステムへと最適化していくため、製品開発部門と連携しながら細かな調整を重ねています。

この経験を通じてあらためて実感したのは、社内には頼るべきプロフェッショナルが数多く存在しているということです。NECには、多種多様な得意領域を持つメンバーが集まっています。そのため、自分たちだけでは難しい課題でも、社内を探せば解決のヒントになる知見を持っている人が必ずいます。今回も、端末展開について実績のある別のチームに相談することで、的確なアドバイスをもらうことができました。社内に各分野の専門家がいることは、NECの大きな強みだと感じています。

管理職として視座を上げ、次の価値創造へ。当事者の視点を活かし、社会実装につなげる。

顔認証システムのプロジェクトなど復職後の取り組みが評価され、私は今年度から管理職に昇格しました。立場が変わったことで、私自身の視座も大きく変化しています。これまではプレイヤーとして現場の最前線に立ってきましたが、上司からは「視座を1段ではなく、2段上げる必要がある。自分でやるのではなく、人に任せて事業を拡大しなければならない」と常々言われています。今後はメンバーの育成にも力を注ぎながら、自身の知見を活かして世の中にまだない新しい価値を創造していきたいと考えています。

その1つとして描いているのが、顔認証決済と障がい者割引を連携させるというアイデアです。現在はサービスを利用する際、障害者手帳を直接提示して割引を受けるのが一般的ですが、顔認証のみで割引決済まで完了するようになれば、当事者の負担だけでなく、事業者側の確認負担も大きく減らせるはずです。これは、NEC自身をゼロ番目のクライアントと位置づけ、DXを実践する「クライアントゼロ」として、すでに社内の一部では実現できています。次のステップとして、金融領域の枠を超えて多様な企業や官公庁を巻き込みながら、社会実装をめざしていきたいです。

こうした当事者ならではの視点は、私が代表を務める「バリアバリューERG」でも活かされています。そのミッションは、声を上げづらい人たちの意見を吸い上げ、会社や社会に伝えていくことです。将来的には、世の中に製品を出す前に私たちが実際に使ってフィードバックを行うなど、製品に反映させる活動へと広げていきたいと思います。

こんなふうに描いたアイデアを、形にできる技術や知見が社内にあること。それがNECの魅力だと感じます。そして、一緒に新たな価値の創造に挑んでいく、仲間たちの人柄の良さも大きな魅力です。役職や社歴に関係なくフラットに意見を交わすことができ、私が復職後に昇格したように、障がいの有無にかかわらず実力を正当に評価し、挑戦の機会を与えてくれる風土があります。

IT業界は変化が激しく大変な業界ではありますが、こうした環境があるので仲間と共に技術を磨き、成長し続けることができます。AIが作業の多くを担う時代において、これからのIT人材に求められるのは、自らアイデアを生み出し、的確な指示を出してプロジェクトをけん引できる力です。「こんな世界を実現したい」というビジョンを持ち、それを実行に移していける方と一緒に働ける日を楽しみにしています。

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