NEC Orchestrating a brighter world
NEC Orchestrating a brighter world

世界の行政・金融インフラに新たな価値を。欧州3社と共に挑む、NECのDGDF事業。

世界の行政・金融インフラに新たな価値を。欧州3社と共に挑む、NECのDGDF事業。

自治体や警察などの行政システムから、資産運用を支える金融プラットフォームまで。NECは欧州の子会社が手がける事業をエンジンに、デジタル・ガバメント(DG)とデジタル・ファイナンス(DF)のグローバル展開を加速させています。その最前線で活躍する3人が、国や文化を超えて新たな価値の創造に挑む醍醐味を語ります。

社会に欠かせないサービスを担う欧州3社。その強みを活かし、ビジネスの可能性を広げる

スイスに統括機能を持つ、NECのDGDF事業。その成長をけん引しているのが、NEC Software Solutions UK、KMD、Avaloqという欧州の子会社3社です。Ai O.は、デジタル・ガバメント領域における2社の事業を支えています。

Ai O.:NEC Software Solutions UKは、イギリスを中心に中央・地方政府、警察や消防、医療など、幅広い公共分野を支えるITサービス企業です。75%以上の警察署で、同社のソリューションが活用されています。KMDは、デンマークで50年以上にわたり社会保障や税金などのシステムを手がけている企業で、生まれてから亡くなるまでのあらゆる場面で多くの国民が日常的に利用するインフラを提供しています。

両社とも単にITシステムを構築するだけでなく、お客様の業務を熟知し、社会になくてはならない公共サービスを長年にわたり支え続けている点が強みです。私はこれら2社の事業推進と成長支援を担当しています。

一方、Noriaki T.が手がけるデジタル・ファイナンス領域では、Avaloqがグローバル市場での事業展開を加速させています。

Noriaki T.:Avaloqは1985年にスイスで設立され、金融機関向けにソフトウェア・サービスを提供している企業です。金融資産管理向けソフトウェア市場で欧州トップシェアを獲得しており、世界35カ国、170を超えるお客様に導入されています。

日本企業であるNECの傘下にありつつ、グローバルに強固な顧客基盤を構築している点が同社の特長です。このソリューションを日本の金融機関へ展開するべく、私はプリセールス担当としてお客様に価値を訴求する活動を行っています。

欧州だけでなく世界でシェアを拡大しているAvaloq。その事業基盤の強さは、ファイナンス部門でMasayuki T.が扱う財務上の数字にも表れています。

Masayuki T.:私は現在Avaloqに出向し、FP&A業務を担当しています。売上の面では、SaaSや業務運用のサービスを提供することで、長期間かつ安定したリカーリング収益を確保できています。また、解約率が低いため、長期契約の中でアップセルの機会が豊富なことも特長の1つです。

NECによる買収後に進めてきたコスト最適化の効果も表れ、DGDF事業の中でも高い利益率を誇っています。ソフトウェア売上高に対するR&D比率は20%を超え、市場の変化に応じた研究開発投資も継続しています。さらにトップからの発信のもと、社員全員が目的を理解し、一致団結して事業に取り組む組織力があることも強みです。

安定性のある事業や顧客基盤を活かし、成長を続けている欧州の子会社3社。そのビジネスを現場で支える上で、3人が大切にしていることがあります。

Ai O.:多様なバックグラウンドを持つメンバーと関わるため、違いを理解し受け入れることを大切にしています。一人ひとりが気持ちよく自分らしく働くことが、結果的に組織としての成果につながっていくと考えているからです。相手はどうしたいのか、何を期待しているのか。想像力を働かせながら接することを心がけています。

Noriaki T.:私が意識しているのは、自分の考えを曖昧にせず率直に伝えることです。グローバルな環境では、日本のように場の空気を読む姿勢だと意図が伝わりません。相手を尊重しつつも、自分の意見を明確に示すことが大事です。異なる視点で議論を交わすからこそ新たな解決策が生まれ、自分自身も気づきが得られるのだと思います。

Masayuki T.:私は出向の立場として、全体を俯瞰し、自分の考えを持って発信することを心がけています。NECとAvaloqで話し合う際、単にそれぞれの意向を右から左へ伝えるだけでは、自身の介在価値を生むことはできません。双方の視点からグループとしての最適解を考え抜いた上で、自分の意見を発信することを大切にしています。

想定外の経験も、自らの力に変えていく。挑戦の中で積み重ねたグローバルなキャリア

NECに新卒で入社し、現在はDGDF事業の最前線で活躍している3人。それぞれ異なるキャリアを歩み、世界に通用するスキルや経験を培ってきました。

Noriaki T.:私がNECを選んだ原点は、幼少期に過ごしたジャカルタにあります。日本製品が現地で高く評価されていることに誇りを感じ、世界有数のメーカーでありグローバルに活躍できるNECで働きたいと考えました。

2009年に入社し、2年目にはインドのデリーで海外駐在を経験します。帰国後は日本での海外営業やNEC台湾への出向を経て、M&Aを推進する部署へ異動し、そこでAvaloqの買収プロジェクトに参画しました。買収後にAvaloqへ出向し、現地で2年経験を積んだ後、現在はその学びを活かして日本で提案活動を行っています。

Masayuki T.:私も入社のきっかけはNoriakiさんと同じです。幼少期にヨルダンで過ごした際に、現地の人々が日本の製品を称賛していることが誇らしく、日本の技術力を世界に広めたいと考えてNECを選びました。

2012年に入社して以来、欧州を中心としたグローバル業務に携わっていますが、職種や担当領域は多岐にわたります。ロンドン駐在での現地営業や新規事業開拓をはじめ、事業計画や実績管理を担う経営企画、官民ファンドでの投資業務に至るまで、さまざまな視点からビジネスを経験してきました。

Ai O.:私は学生時代に貧困問題に関心を持ち、BOP(Base of the Pyramid)ビジネスの研究を行っていました。実際にインドの農村部で生活し、現地の人々のニーズを観察する中で痛感したのは、社会課題の根本的な解決にはテクノロジーの力が不可欠だということです。NECを選んだ背景には、そうした強い想いがあります。

2015年に入社後は国内の事業部に配属され、予算管理やオペレーション改革を担当しました。その後、ASEAN地域での新規事業開発や、コーポレートベンチャーキャピタルを通じたスタートアップへの出資などの業務を経て現在に至ります。

多様な経験を積みながら、それぞれが築いてきたグローバルなキャリア。新たな領域への挑戦といったターニングポイントを経て、成長を重ねてきました。

Noriaki T.:私のキャリアにおける転換点は、買収したKMDのソリューションを横展開する部署に異動した時です。入社して10年間は自社のソリューションを海外に展開する業務が中心だったため、これまでに経験のないミッションへの挑戦でした。

当初はソリューションの全容も適用先もわからず、このままでは何の成果も残せないという焦燥感がありました。そこで周囲へ何度もヒアリングを重ね、ソリューションの本質的な価値や活用シナリオを自分で腹落ちするまで整理して、海外の現地法人に伝えていきました。この経験から、自分の介在価値とは何かを常に考えて行動する習慣が身についたと感じます。

Masayuki T.:私の転機となったのは、ロンドン駐在時にNEC Software Solutions UKの買収とその後の事業連携に携わったことです。デューデリジェンスなどで現地に集まる関係者の本気度に直接触れ、グローバル事業の有望性を肌で感じることができました。

その期待感を胸に、顧客へのアプローチ方法の検討やエンジニア部門の共通化など、買収先とのシナジー創出に向けて連携を進めました。文化や仕事の進め方が大きく異なる状況に苦労する中で、私が徹底したのは日本企業が得意とする誠実で丁寧な対応です。そうして地道に積み重ねた信頼関係が、現在のDGDF事業を支える基盤になっていると感じます。

Ai O.:私のキャリアにおいて土台となっているのは、入社2年目に事業計画部で予算管理を担当した経験です。若手のうちから大役を任される環境下で、事業部の売上や損益といった重要指標の管理を担当することになりました。

その中で、私が算出した予測が実績と大きく乖離してしまうという苦い失敗を経験したのです。周囲に指導者がいなかったなど言い訳はいくらでも浮かびましたが、その数字を出したのは他でもない自分です。すべての責任は自分にあると、猛省しました。それ以来、どの角度から質問されても説明し切れるまで考え抜くこと、そして仕事に対する責任と自信を持つことを信条にしています。

国や組織の壁を超え、成果へとつなげる。ミッションと向き合い発揮した介在価値

これまで培ったキャリアを活かし、難易度の高いミッションと向き合ってきた3人。試行錯誤を重ねながら、さまざまな困難を乗り越えてきました。

Ai O.:直近で印象深いのは、NEC Software Solutions UKのボルトオンM&A案件です。買収に伴う財務や法務の膨大なレポートを精査し、事業の妥当性を多角的に評価する役割を担いました。

とくに難関だったのは、スピードを重視する現地法人と、慎重なリスク精査を求めるNEC本社との期待値調整です。時差がある中でも迅速な対応を徹底しながら、本社の関連部署と相談してリスク軽減策を検討しました。同時に現地側が譲れない点も考慮し、双方が納得できる着地点を模索していきました。こうした調整を重ね、年間を通じて複数のディールを無事にクローズでき、自身の介在価値を発揮できたと感じます。

Noriaki T.:私にとっての挑戦は、Avaloq買収後にスイスの拠点へ出向し、そのソリューションを日本市場へ展開するまでを一貫して担ってきたことです。赴任当初は、現地組織の中で自分自身をどう受け入れてもらい、どのような価値を提供できるのかを示していくことに苦労しました。前例も正解もないミッションなら、自分で道をつくるしかない。そう腹をくくり、とにかく粘り強く現地メンバーと対話を重ね、「この人が言うなら協力しよう」と思ってもらえるまで信頼関係を築いていきました。

現在はその経験を活かし、国内営業に取り組んでいます。2年間現地で働く中で実感したAvaloqならではの価値を伝えるためにも、お客様の業務課題に踏み込んだ提案活動を続けています。

Masayuki T.:財務分析の内容をCFOへ直接報告する立場としては、日々の業務がチャレンジングだと言えます。提示するデータは会社の重要な意思決定に直結するだけでなく、そのままNECの幹部や社外にも届くため、数字の正確性と論理の一貫性を徹底的に追求しなければなりません。

経営陣からのどのような問いに対しても自分の言葉で100%説明し切れるよう、事前の事実確認やロジックの整理など入念な準備を行っています。経営陣は多忙なため、結論から簡潔に持論を提示する工夫も重要です。海外赴任前に受けた研修での学びを活かしながら、ビジネスの意思決定を支えるために研鑽を重ねています。

文化や立場の異なるステークホルダーと向き合い、DGDF事業のグローバル成長をけん引していく──その挑戦の先に、3人は大きなやりがいを感じています。

Masayuki T.:自身の分析が幹部間の議論のベースになり、経営判断のプロセスに直接関与できることが、FP&Aとしてのやりがいです。Avaloqには多様なバックグラウンドを持つメンバーが集まっていますが、NECから来た出向者として特別視されることなく、全員が同じ目標に向かっているという一体感があります。こうした環境で信頼する仲間と切磋琢磨できることが、成果を追求するモチベーションにつながっています。

Ai O.:携わるプロジェクトを通じ、組織や社会に大きなインパクトを与えられることがやりがいです。現在進行している生成AIを活用した英国警察向けソリューションの開発では、欧州研究所の技術を現地で商用化するべく、NEC初となるIPライセンススキームをゼロから構築することに挑戦しています。ボルトオンM&Aも含め、業績に寄与する土壌をつくり、前例のない仕組みを自ら創出できることが、この仕事ならではの醍醐味です。

Noriaki T.:私は、チームメンバーと共に同じゴールをめざし、力を合わせて課題を乗り越えていくことにやりがいを感じています。私たちが挑んでいるのは、「日本での参入は極めて困難」と言われてきたウェルスマネジメント市場の新規開拓です。難しいからこそ、なんとしても実現してみせる。そんな気持ちで、チームメンバーと共に試行錯誤しながら、Avaloqのソリューション導入を拡大していきたいと思います。

世界に挑む経験が、キャリアの可能性を広げていく。変革期のNECで描く未来

現場での実践を重ね、それぞれに専門性やスキルを磨いてきた3人。培った経験を糧に、次のステージをめざして挑戦を続けています。

Ai O.:私はこれまでの経験を通じ、アイデアを形にしていくことが自身の強みだと気づきました。その強みを活かし、「社会課題を解決したい」という入社当時からの想いを原動力に、これからも新たな価値の創造に挑戦していきたいです。多様なステークホルダーや最新のテクノロジーをつなぎ合わせ、社会にインパクトをもたらす成果を生み出したいと思います。

Noriaki T.:まずは日本市場におけるAvaloqのソリューション導入を拡大し、事業を軌道に乗せることが目標です。将来的には、国内・海外の枠組みにとらわれず、NECグループの技術や顧客基盤など、多様なアセットを組み合わせた新たな事業を創出したいと考えています。社内の知見を結集し、グローバル市場でNECの存在感をもっと高めるために貢献していきたいです。

Masayuki T.:残りの出向期間中にファイナンスの専門性をさらに深め、FP&Aとしてのスキルを磨くことが直近の目標です。帰任後は事業戦略や経営の中枢に関わる部門で、組織を動かすノウハウや意思決定のプロセスを学ぶことを見据えています。個人的には起業するという夢があるため、経営に近い現場で経験を培い、マネジメントに必要な視座を養っていきたいと考えています。

目標の実現に向け、課題にぶつかりながらもグローバルな環境で成長を重ねていく中で、3人はNECだから広げられるキャリアの可能性を感じています。

Ai O.:NECのグローバル事業、とくにDGDF領域は、社内外へ与えるインパクトの大きさが魅力です。海外企業を買収してマネジメントする取り組みは、会社として新たな挑戦であり、事業推進と並行して組織の仕組みそのものを変革していけるおもしろさがあります。ゼロから価値を創出し、社会に貢献したい方には大きなやりがいを感じられる環境です。

Noriaki T.:1つの職種や事業領域にとどまらず、自らの意思でキャリアの幅を広げられる点がNECの魅力です。私自身、海外での事業推進やインオーガニック成長への参画、買収先企業への出向など、想定以上に多様な経験を重ねてきました。大企業でありながらも、自ら行動を起こせば国や組織の枠を超えた仕事に挑戦できる。そんなチャンスが広がっているのを感じます。

Masayuki T.:欧州3社の買収をはじめ、DGDFの統括機能を東京からスイスに移管するなど、近年のグローバル事業は変化の連続でした。この激動を経験できること自体が刺激的で、私自身とてもワクワクしています。今後さらに海外展開を加速させていく中で、変革期を楽しめる仲間と共に、新たな価値の創造にチャレンジしていけることを期待しています。

※ 記載内容は2026年7月時点のものです

関連記事はこちら