2024年に新卒で入社し、現在は通信事業者向けのクラウド基盤案件で、プロジェクトの推進役を務めるYuichi O.。技術への深い理解とプロジェクトマネジメント力を強みに、チームの一員として社会インフラを支えています。若手のうちから大きな裁量を与えられる環境で活躍しているYuichiが、障がいの有無にかかわらず、自分の力を発揮できるNECの魅力を語ります。
技術の知見とマネジメント力を活かして。5Gモバイルコア基盤の更改プロジェクトを担う。

私が所属しているのは、コアネットワーク統括部のモバイルコア市場SEグループです。この部署では、通信事業者様向けのクラウドネイティブ基盤や、コアネットワークの構築・運用を担っています。24時間365日安定稼働が求められる、大規模な社会インフラを支えることが私たちのミッションです。
その中で私は、プロジェクトの推進役を務めています。お客様から寄せられるさまざまな要望を受けとめ、社内の開発部門やパートナー企業と連携しながら具体的な機能として実現していくことが主な役割です。また、技術的なバックグラウンドを活かし、アーキテクチャの検討や障害対応に関する判断も行っています。
私が担当している5Gモバイルコア事業の案件では、大きく分けて2つの業務サイクルがあります。1つは、システム本体は維持したまま年1回のペースで行う細かな機能追加。そしてもう1つが、4〜5年に1度ハードウェアごと基盤を刷新する大規模な更改作業です。私は今、後者のプロジェクトの真っただ中にいます。
社内外を含めて数十名規模のメンバーを束ね、新しいサービス基盤を約2年がかりで立ち上げていく。こうした長期のプロジェクトを進めるうえでは、技術の知見とマネジメント力の両方を備えているという自身の強みを活かせていると思います。
マネジメントでは、お客様からの要望をそのまま開発現場に伝えるのではなく、作業の技術的な難しさやシステムへの影響を考えたうえで、プロジェクト全体の最適解を導き出すことを大切にしています。クラウド基盤の案件ではAWSの知見も欠かせないため、関連する資格をはじめ、データベーススペシャリストやネットワークスペシャリストなどの国家資格も積極的に取得してきました。
私は聴覚に障がいがあるのですが、業務ではTeamsの字幕機能を使って問題なくコミュニケーションが取れています。人工内耳を装用していることもあり、対面ではツールを使わずに会話できるため、仕事をするうえで特別な壁を感じることはありません。年齢や立場、障がいの有無にかかわらず、フラットに仕事ができる環境だと感じています。
技術で社会に大きな価値を届けたい。やりたい仕事ができる環境を求め、選んだNEC。

学生時代は情報工学分野を学び、大学院ではモデリングやシミュレーション技術を研究していました。人間の脳波を計測し、そこから生じる磁場データを解析して、脳内のどの領域に電流が流れているかを推定するという専門的な内容です。課題をどう解決するか、筋道を立てて考え、試行錯誤を繰り返しながら進めた経験は、現在の業務にも活かされていると感じます。
大学院では研究と並行して、IPAが主導する「未踏IT人材発掘・育成事業」に友人と一緒に挑戦しました。これは、ITを活用した独創的なアイデアやイノベーションの創出を支援する取り組みです。テーマを選ぶにあたって私たちが着目したのは、コロナ禍で急増したハイブリッド会議で、参加者全員の声が自然な形で共有できないという課題でした。
課題を解決するための新しいマイクシステムを提案したところ、プロジェクトとして採択されたのです。その開発過程で、音を遅延なく届けるための通信技術を調べたことで、ネットワーク分野への理解を深められたと思います。
そうした経験を経て迎えた就職活動では、技術を通じて社会に大きな影響を与える仕事ができる企業を重視していました。また、若手のうちから大規模な案件に挑戦できる環境があるかどうかも大事なポイントでした。その中でNECを選んだのは、日本や世界の社会インフラを支える大規模なシステムに携われる点に魅力を感じたからです。
暮らしに欠かせないモバイルネットワークという巨大なインフラを手がけ、複数のベンダーの技術が組み合わさる複雑なシステムを扱えること。そして、通信やIT、DXなど幅広い領域を持ち、技術者として成長できる環境があると感じたことが入社の決め手になりました。
その一方で入社前に抱いていたのは、大企業のため任される仕事の範囲が限られてしまうのではないかという不安です。でも実際に働いてみると、個人の裁量が大きく、自ら手を挙げれば責任ある役割や幅広い業務を経験できました。また、やりたい仕事についても本人の希望を尊重してもらえます。たとえば入社時の配属面談でも、「プロジェクトマネジメントにチャレンジしたい」と伝えたところ、その想いを踏まえた仕事を任せてもらえました。就職活動で希望していたことは、今まさに実現できていると感じます。
課題が起きても、最善の一手を選ぶ。クラウド移行の現場で磨いた判断力と調整力。

現在進めている5Gコアネットワークのクラウド移行プロジェクトは、技術的な難易度が高く、私にとって挑戦の連続です。オンプレミスからクラウド環境へシステムを移行するというミッションの中で、さまざまな課題に取り組みながら多くのことを学んでいます。
オンプレミスであればハードウェアを自由に選定し、柔軟なシステム構築が可能です。しかしクラウド環境では、利用できるサーバーの仕様が限られるため、設計に一定の制約が生じます。コストとのバランスを考えながら、その制約の中でどうすれば最適なアーキテクチャが組めるのか、高度な技術的判断が問われる仕事です。
構築を進める中で、想定外の課題に直面したこともあります。各ソフトウェアに必要なリソースを事前に見積もったうえで全体を起動させようとしたところ、処理重複やピーク負荷によるリソース不足で一部のシステムが起動しないという事態が発生したのです。そこでリソースの割り付け優先度や起動順序を調整し、システム全体を安定起動させることができましたが、この経験から痛感したことがありました。
それは、「問題が発生してから対処するのではなく、発生を前提に備えておくこと」の重要性です。あのときはその場で優先順位を判断しながら対応しましたが、事前に「何を優先し、何を削るか」を整理できていれば、より早く、より確実に復旧できたはずです。この経験以降、システムの起動順序やリソースの優先度をあらかじめ整理し、不測の事態が起きても迷わず対応できるようにしています。
課題に直面したときに、何より支えになるのは先輩方の存在です。技術への深い理解はもちろん、お客様とのやり取りや問題が起きたときの対処法など、豊富な経験にもとづくアドバイスにいつも助けられています。周囲に支えられながら経験を重ねる中で、私自身のプロジェクトマネジメント力もさらに磨かれてきました。
それを実感するのは、お客様と開発現場との間で、難しい調整を迫られる場面です。その際にスケジュールなどを理由に簡単に諦めず「今できる最善の対応は何か」を素早く判断して行動に移し、双方が納得できる着地点を見出していく。壁にぶつかっても最後までプロジェクトをやり遂げる姿勢が、日々の実践を通じて少しずつ養われてきました。
そうしてチームでベストを尽くし、お客様から無事にシステムが稼働しているというご連絡をいただけると、心からうれしくなります。自分たちが手がけたシステムが安定稼働し、社会インフラとして多くの人々に利用されること。それがこの仕事ならではのやりがいだと感じています。
自分らしく働き、成長を重ねていく。NECでの挑戦を通じ、広がるキャリアの可能性。

今後のキャリアについて、まずは今の部署でマネジメント経験と技術的な知見をさらに培いたいと考えています。難易度の高いネットワーク基盤に携われる環境で実績を積んだ後、将来的には他部署での経験なども通じて、業界全体の理解を深めていきたいです。
成長をめざしていくうえで、同期の存在は良い刺激になっています。お互いの近況を話す中で、自分とは異なる領域の業務や他部署の取り組みについて知ることができ、視野を広げるきっかけになっています。
支え合える同期や、頼りになる先輩方と接する中で実感するのは、「人柄の良さ」です。そうしたメンバーと協力しながら、社会に大きなインパクトを与える仕事に挑戦できること。それが、NECで働く魅力だと感じます。入社3年目の私が大規模なプロジェクトの推進役を担っているように、若手に大きな裁量を与えてくれる会社です。障がいがあっても特別視されることは一切ありません。何ができるのか、どういうキャリアを描きたいのか、個人の想いにフォーカスして接してもらえる雰囲気がとても心地よく、自分らしく力を発揮できています。
その一方で、障がいのある社員にとって必要なサポートや環境はしっかりと整えられています。たとえば、カフェテリアプラン(選択型福利厚生制度)のポイント支援があり、私の場合は人工内耳の電池といった消耗品の購入に充てています。入社前は「障がいがあってもNECで活躍できるのだろうか」という不安がありましたが、実際に働き始めるとすぐに解消されました。
私と同じような不安や心配を抱えている人がいれば、ぜひ恐れずに一歩を踏み出してほしいです。NECは若手の挑戦を後押ししてくれる会社なので、積極的にチャレンジできる人が向いていると感じます。新しいことに取り組む中で、想定外の出来事や困難にぶつかったとしても、その経験を活かして次へと進んでいける。そんなふうに試行錯誤を重ねながら、周囲と協力して課題を解決できる方が、新たな仲間になってくださるのを期待しています。
※ 記載内容は2026年8月時点のものです