大学で租税法を学び、新卒でパブリックシステム開発部門に配属されたSaki U.。現在は地方自治体の住民記録・総合税システムの運用保守及び標準化対応に携わっています。「お客様でも社内相手でも相手のことを考えて行動できる方が活躍できる」と話すSaki U.が、仕事のやりがいと成長体験を語ります。
法学部からIT業界へ-社会貢献を軸にした就職活動の軌跡
大学では法学部に所属し、租税法のゼミで学んでいました。当時は将来の仕事との関連性を深く考えていたわけではありませんでしたが、現在地方自治体の税システムを取り扱う業務に携わっているため、直接的な繋がりはないものの、システム自体への取っつきやすさを感じています。学問で得た知識が思わぬ形で現在の仕事に活かされているのは、振り返ってみると面白い縁だと思います。
学業と並行して力を入れていたのがスカッシュのサークル活動でした。1年目には新人戦の全国大会に出場することができ、競技に対する真剣な取り組みを通じて多くのことを学びました。ただ、大学2年の頃からコロナ禍の影響で思うように練習ができなくなったのは残念でしたが、限られた環境の中でも工夫して活動を続けた経験は、後の就職活動や社会人生活にも活かされていると感じています。
就職活動では、大学の専攻に縛られることなく、社会貢献度の高い企業を中心に探していました。特定の職種に強いこだわりはありませんでしたが、自分の仕事が社会の役に立っていることを目に見えて実感できる職種を志望していました。また、将来のキャリアを考えた時に、スキルが身につく職種に就きたいという漠然とした思いも持っていました。
現在の会社について、就職活動前はパソコン等のハードウェアを中心に販売している、歴史があり良くも悪くもお堅い会社というイメージを持っていました。しかし、実際に就職活動を進める中で、様々な分野で新たな挑戦をしている企業だということが分かりました。面接や内定式の雰囲気からも、穏やかな方が多い職場環境であることが伝わってきました。
最終的にこの会社への入社を決めた理由は、自分の生活にも身近なシステムを扱っていて、自分の仕事が社会基盤を支えていると実感しやすいことでした。また、自分が挑戦してみたいと思った時にすぐに実現できそうな事業の幅広さにも魅力を感じました。会社全体として新しいことにチャレンジしている、そしてそれを実現できる力があることが何より心強く思えました。
充実した研修と配属後の環境
入社後は、まず全社員を対象とした基礎研修からスタートしました。IT基礎知識やビジネスマナーなど、社会人として必要な基本的なスキルを身につける時間が設けられており、学生から社会人への意識の切り替えができたと思います。その後、部門別の専門研修に移り、Java研修やシステム開発演習といった、実務に直結する内容を学ぶことになりました。
特に印象深かったのはJava研修です。5~6人でチームを組み、実際にトレーニングジムの予約サイトを作成するという実践的な内容でした。座学だけでなく、手を動かしながら学べたことで、プログラミングの基礎をしっかりと身につけることができました。また、チームでの開発を通じて、コミュニケーションの重要性や役割分担の難しさも実感しました。システム開発演習では、開発の全体的な流れを学び、自分が将来どのような業務に携わるのかを具体的にイメージできるようになりました。
配属後は、これまで一貫して同じ部署で業務に取り組んでいます。大きな部署異動はありませんが、その中で様々な経験を積むことができています。私の所属する部署は出社の頻度が比較的多い方だと思います。周りの社員の方々も基本的に出社されているため、分からないことがあったときに質問がしやすいです。直接顔を合わせてコミュニケーションが取れることで、業務の理解も深まりやすく、良い環境だと感じています。
プロジェクトリーダーとして歩む現在の仕事と成長の軌跡
現在私は、パブリックシステム開発部門で地方自治体の住民記録・総合税システムの運用保守及び標準化対応に携わっています。プロジェクト管理グループとして、お客様や他システムベンダーとの調整を行うとともに、税システムの法人市民税・事業所税ワーキンググループのリーダーも兼任し、テストやリリース作業を実施しています。プロジェクトリーダーとしては、各業務グループに展開する課題事項を取り纏め、プロジェクトを遅延なく遂行させることが私の重要な役割です。また、業務グループリーダーとして、お客様と開発SEの窓口となり、顧客満足度の向上を目指しています。
印象深い成功体験として、配属当初に参加した市役所職員向けのシステム操作研修があります。私は補助役として参加していたのですが、先輩社員の姿を見習いながら、職員様が躓きそうなポイントを先回りしてサポートに徹することができました。操作研修後のアンケートでは「サポートしていただいて助かった」というお言葉をいただき、職員様目線を想像することの大切さを深く学びました。お客様の立場に立って考える姿勢が、真の顧客満足につながるのだと実感した瞬間でした。
一方で、配属されたての頃は多くの困難に直面しました。システム用語や公共領域特有の用語など、初めて聞く単語ばかりで、システムの理解に苦労の連続でした。システムそのものだけでなく、実際にシステムを利用する市役所職員様の業務内容を理解していないと、会議の議事録作成にも時間を要してしまいます。今でも、少しでも早く理解しようと必死に取り組んでいる日々です。
学生時代と比べて最も成長したと感じるのは、タスク管理能力です。定常業務だけでなく、毎日お客様やシステムエンジニアから多くの問合せや依頼が舞い込んでくるため、何を最優先すべきか期限感を把握して対応する力は確実に向上しました。限られた時間の中で効率的に業務を進めていく技術は、この仕事を通じて身につけた大切なスキルの一つです。
決断力あるプロジェクトマネージャーを目指して―学生の皆さんへの熱いメッセージ
短期的な目標として、まずは現在担当している標準化対応を遅延なく遂行させることを最優先に考えています。今回初めて上流工程から参加させていただいているため、本稼働を迎えてからの一連の動きまでしっかりと学びたいと思っています。この標準化対応がひと段落ついた後は、別の自治体のプロジェクトにも本格的に参加する予定ですので、地方自治体の他業務についても理解を深めていきたいです。
中長期的には、今よりも知識とスキルを蓄えて、決断力のあるプロジェクトマネージャーになることが目標です。現在はまだ担当として業務を遂行することが多いのですが、年次を重ねるごとに判断を任される場面や主体的にプロジェクトを引っ張る場面が増えてくると思います。そうした時に物事を正しく把握し、効率の良い選択をできる人材になりたいと考えています。
学生の皆さんにお伝えしたいのは、この会社の魅力として事業の幅が非常に広く、自分がやりたいと思ったことに挑戦できる環境が整っていることです。また、社員の方々も全体的に穏やかな方が多く、コミュニケーションが取りやすい働きやすい職場だと実感しています。
活躍できるのは、お客様でも社内相手でも相手のことを考えて行動できる方だと思います。そうした方は周りから信頼されていますし、基本的に仕事にスピード感があります。入社当初に森田社長がおっしゃっていた「拙速」というワードが印象に残っており、今でもその言葉を意識して行動することを心掛けています。
ぜひ一緒に働きたいのは、素直に仕事と向き合える人です。システムエンジニアは上手くいかないときの方が多いので、そこで挫けずに挑戦ができる人に来ていただきたいです。入社時にスキルがなくても、学ぶ姿勢があれば全く問題ありません。私自身もプログラミング未経験でしたから、その点は安心していただけると思います。
※記載内容は2025年12月時点のものです