2023年にNECへキャリア入社したYoko N.。前職の金融業界で感じた課題をITの力で解決するべく、未経験から営業職に挑戦しました。担当した大規模プロジェクトで社内のAwardを受賞し、入社から約1年で主任に昇格するなどの活躍を見せているYokoが、仕事への想いを語ります。
SIerから銀行を経て、事業フィールドの広いNECへ。IT×金融の知見を活かすために。

私は第二金融ソリューション統括部に所属しています。銀行をお客様として、基盤領域のソリューションをご提案するのが私の業務です。お客様のIT部門にヒアリングを行い、現状の課題や今後の検討事項などを伺いながら提案をさせていただいています。
案件としては既存システムの更改が多いですが、お客様のニーズを先読みする新規案件の提案も重要な業務です。お客様のビジネスパートナーとして細部まで行き届いたコミュニケーションを心がけ、信頼関係の構築に努めています。
より高品質なシステムを提案するためには、社内のシステムエンジニア(SE)との連携も欠かせません。NECには、SEをはじめ各分野にプロフェッショナルがいますが、私がプロジェクトに参画した時点では、分野ごとに縦割りの状態になっている印象がありました。そこで営業である私が橋渡し役となって組織を横につなぎ、プロジェクトの主要メンバーと週に一度打ち合わせの機会を設けました。定期的な情報共有を通じてNECとして一体となることで、より良いソリューションのご提案につなげています。
こうして現在は営業を担当していますが、私はNECに入社する以前はエンジニアとしてのキャリアを歩んでいました。大学卒業後は新卒でSIerに入社し、金融機関を担当するSEとして、開発と運用保守に3年間従事しました。そこから長く働き続けられる環境を求めて銀行に転職し、本部事務を担当します。主にストラクチャードファイナンス領域で経験を積み、業務効率化のためのツール導入プロジェクトでユーザーとシステム開発者間の調整や部内の計数管理などに携わりました。
その中で感じたのが、金融業界にはまだまだITの力で変革できる課題がたくさんあるということです。SIerで習得したITスキルと、銀行で培った金融の知見の両方を持つ自身の強みを活かして社会に貢献したい。そうした想いで転職活動に取り組んでいたところ、興味を惹かれたのがNECの求人でした。海底から宇宙まで、多彩な技術を持ち、提案できる幅が広いことに大きな魅力を感じました。
仲間に支えられて営業として成長。1年後には主任へのキャリアアップを実現。

NECに転職したのは、事業フィールドの広さに加えてもう1つ決め手がありました。それは採用面接時に感じた、キャリアを支援してくれる姿勢です。私の意向をしっかりと聞いた上で、担当として経験を積んでから主任をめざすキャリアパスが向いているのではないかと、親身にアドバイスしてくれました。
また、未経験から営業職に挑戦することへの不安を正直に伝えた際も、フォローするから心配ないと言ってもらえたことで、不安を払拭できました。常に私の長所を見出すことに重点を置いて接してくれたため、「このメンバーと一緒に働きたい」と素直に思い、NECへの入社を決めました。
私が営業への挑戦を考えたのは、ソリューションの提案を通じてお客様の課題解決に貢献したいという想いがあったからです。前職では、ユーザー部門とシステム部門間の橋渡し役を担っていたため、その経験が活かせると思いました。
営業スキルを習得する上では、周囲のメンバーがいつも支えてくれました。商談の進め方を学ぶため上司の商談に同席する機会を与えてもらったり、営業としてどう行動すべきかを営業の上司や先輩後輩、SEがアドバイスしてくれたりと、温かい支援に今も感謝の気持ちでいっぱいです。
こうしてみんなが私を育ててくれたおかげで、キャリア入社して約1年後に、主任へと昇格することができました。これまで私が営業として常に意識してきたのは、徹底してお客様目線に立つことです。
たとえばメールの作成1つにしても、忙しいお客様の負担を減らすための配慮を欠かさないようにしました。お客様が瞬時に理解できるように情報を整理し、事前にその背景や経緯、妥当性について社内で確認した上で、見やすさや読みやすさを細部まで工夫していました。一見時間がかかるようですが、結果的にお客様とのやり取りが一度で済むため、双方にとって効率的なコミュニケーションが実現できます。上司からはそうした取り組みが評価ポイントの一つになり、昇格につながったと伝えられました。
この1年はとにかく夢中で仕事に励みましたが、走り続ける原動力となったのは、周りの方々への感謝の気持ちと、人の役に立ちたいという強い想いです。お客様が喜んでくださるたびに、お役に立てているという実感が得られ、働くモチベーションにつながっています。
入社してすぐ大規模な更改プロジェクトに参画。評価につながったチーム一体の取り組み。

私が入社して最初に担当したのは、2万台にも及ぶお客様のOA環境を全面更改するプロジェクトです。すでに開始から2年ほど経過しており、最大で100人以上のメンバーが関わる大規模な案件でした。
そこに私は構築フェーズから参画することになり、工程ごとにSIの契約や製品サービスの提案を行いました。またSEチームと協力して進捗管理も担当し、社内で定期的に情報共有しながら、お客様へも週に1度、契約状況のご説明をさせていただきました。
当初苦労したのは、これまでのプロジェクトの経緯をすべて把握することです。進行中のプロジェクトに途中から参画したため、要件定義がどのように決められていったのかなど、現在に至るまでの過程を理解するのが大変でした。
また、お客様が銀行であることから、求められるセキュリティレベルが非常に高度であることも難しさを感じた点です。当初の要件定義にはなかった新たなご要望に対し、社内の意見も取りまとめながら、お客様にご納得いただける提案を行う必要がありました。
その状況で私が心がけていたのは、どんなときでもお客様と誠実に向き合う姿勢です。入社して間もない自分にできることは何か──それを懸命に考え、一つひとつの契約を大切に、お客様視点でご提案することを意識しました。そしてメールをはじめお客様とのコミュニケーションのすべてに気配りやフォローを欠かさないようにしました。
こうして取り組んだプロジェクトは、大規模なOA環境更改とゼロトラストベースのセキュリティ導入を計画通りに完遂したことが評価され、社内のAwardで優秀賞を受賞することができました。これは、プロジェクトメンバー全員の総力を発揮できたからこそだと思っています。職種や役職を超えていろいろなメンバーが協力してくれ、NECならではの一体感が得られたプロジェクトでした。また、授賞式では社長の森田や役員と接することができ、経営層との距離の近さを実感する機会にもなりました。
未経験で営業職に挑戦しましたが、前職で培ったSEとしての経験や銀行の専門知識も活かしながら、やりたい仕事ができていると感じます。私が担当する金融機関は、品質や要求レベルが非常に高いため大変なことも多いですが、その分チームで難題を乗り越えてお客様に喜んでいただいたときの達成感が大きく、やりがいにつながっています。
お客様が求める以上の価値を提供したい。金融業界をITで変革する未来をめざして。

営業をする中で感じるNECの魅力は、入社前に感じたとおり提案範囲が広いことです。とくにグローバルTOPのIT企業との40年以上にわたる協業をもとに戦略的パートナーシップを拡大しているため、幅広いソリューションの中から比較検討することが可能です。その上でお客様のご要望に合う最適なソリューションを選択し、ワンストップでご提案することができます。
また社風の特長として感じるのは、風通しの良さと相談のしやすさです。役職に関係なく自分の意見を発言でき、何か気になることがあれば部署を超えて相談できる環境があります。私は物事を深く理解できるまでいろいろな人に質問してしまうのですが、誰もが丁寧に教えてくれ、一度も嫌な顔をされたことはありません。
これは他のキャリア入社のメンバーと話したときにも、みんな同じ意見でした。現状は知識が不足していても、主体的に学ぶ意欲さえあれば周囲がサポートしてくれるので、私のように未経験でも安心して新しいことに挑戦できます。
NECへ入社して2年が経ちましたが、今後は自分が先頭に立ってけん引できる分野を一つでも持つことが目標です。これまで成長を支えてくれた周囲のメンバーに恩返しするためにも、さらに知識やスキルを磨いていきたいと思います。
とくにお客様への提案において注力したいのは、求められている以上の価値を提供できるようになることです。お客様のニーズや社内リソースを的確に把握し、SEチームとの連携をさらに強化していきたいと思います。受け身ではなく、自ら一歩踏み出して提案できる営業をめざしたいです。
金融業界の変革についても、ITの力でまだまだ実現できることがあると考えています。中でも課題に感じているのが、紙文化が残っている点です。組織の規模が大きいほど全面的な改革は容易ではありませんが、ITによる効率化の可能性は広がっていると考えています。
そうした可能性に対し、現在はAIを活用した提案も進めています。金融業界ならではのセキュリティの課題や制約の多さと向き合いながら、新しい価値の創造に取り組んでいきたいです。そしていつか、自分の力で何か1つでも改革を実現し、金融業界の発展に貢献したいと思います。
※ 記載内容は2025年1月時点のものです