外資系企業でシステムエンジニアとして16年の経験を積んだ後、2018年にNECに入社したHiromi S.。入社後すぐに顧客の基幹システムを刷新する大型案件を担当するなど、即戦力として活躍してきました。ディレクターとして組織の強化にも取り組むHiromi S.が、NECで働く魅力を語ります。
16年務めた会社から転職。「誰と仕事をするか」を重視して選んだNEC。

NECに入社する前は、外資系企業でシステムエンジニアとして勤務していました。担当していたのは、主に製薬業界や製造業界です。MR向け営業支援システムの開発や、飲料メーカーの工場構内物流システムの開発、電子たばこのコンシューマー向けWebサイトの構築など、幅広い案件に携わりました。
お客様への提案から開発、運用、保守まで、一連の工程をすべて経験。クライアントの立場からRFPを作成したり、クライアントの品質保証チームに対するテストコンサルタントを請け負ったりと、プレイヤーとして、またプロジェクトリーダーとして16年にわたり知見を積みました。
16年もの長い年月を過ごした会社を転職しようと考えたきっかけは、一緒に仕事をしたいと思える魅力的な人材が次々と退職してしまったこと。私が仕事をしている中で一番大切にしているのは、「誰と仕事をするか」ということです。仕事の内容ももちろん大切ですが、人とのつながりやコミュニケーションを私は重視しています。そのため転職活動も、働いている人の雰囲気や関係性が良く、伸び伸びと成長できる環境を選びたいと考えました。
また、私は前職において、エンジニアのジェネラリストとして経験を積むことができた一方で、これが自分の強みだと言えるものがないと感じていたんです。今後のキャリアをどう築いていくべきなのか。これまでやってきた仕事を振り返りながら考える中で、今までの経験が新たな場所でも活かせる能力として備わっているのか考えるようになり、次のステップアップとして、もっと自分の管理能力を高めたい。そのためにも今まで以上に、規模の大きなフィールドでチャレンジしてみたい。そう考え、転職活動を進めました。
NECは、たまたま前職で一緒に仕事をする機会があり、働く人が生き生きとしていて、風通しの良い社風だという印象を抱いていました。ちょうどキャリア採用の募集があると知り、すぐに応募を決意。面接を受けてあらためて、私が抱いていた印象は正しかったと感じ、入社を決めました。
入社後すぐ大型プロジェクトに参画。トラブルを乗り越えチームで社長賞を受賞。

最初に私が参画したのは、クライアントである損害保険会社の基幹システムを、オンライン刷新するというプロジェクトでした。クライアントは26部門からなる大組織。そしてその基幹システムは、保険申込や計上、契約照会、保険料の収納など、約400にも及ぶ業務を搭載した大規模システムとなります。
そのプロジェクトに参画した時期が、入社から1カ月後の2018年8月。2019年1月のリリースに向けて、作業は大詰めを迎えているという状況でした。私は入社したばかりだったため、丁寧にコミュニケーションを取りながら、プロジェクトに取り組みました。
そして数カ月が過ぎたある日のこと。品質に関わる大きな課題が発覚しました。原因は私が入社する前に行われた作業にありましたが、それはクライアントにとって関係のないことです。NECの社員として責任を持ち、全力で問題を解決しなければなりません。リリースに向けてリカバリーできるよう、他のメンバーにも協力を仰ぐことに。上司も同僚も快く力を貸してくれ、その過程で自然と信頼関係を築いていくことができました。
そして、さまざまな人のサポートにより、スケジュール通り無事にリリースが完了。その後も築いた関係性を活かし、残りの業務も無事リリースすることができました。結果的にそのプロジェクトは成功を収め、社長賞を受賞することに。前職では取り組んだことがないような大型プロジェクトの管理を担えたことで、大きく成長できたと感じています。
現在は引き続きその基幹システムの開発・保守を担当しながら、損害保険グループのディレクターとして、人材の育成や組織力の強化に取り組んでいます。お客様から感謝の言葉をかけていただいたり、一緒に働く部下の成長を実感したり。プレイングマネージャーとしてやりがいを感じています。転職時に抱いていた、人との関係性を大切に、管理能力を高めたいという想いは、NECに入社して実現することができました。
ますます働きやすい環境へと進化。NECは人を大切にする会社だと実感。

NECに入社して感じるのは、心理的安全性がある職場だということです。役職や年齢に関係なく相談しやすい雰囲気があり、とても風通しが良いと感じます。そのおかげで、キャリア入社でもすぐさま職場になじむことができました。また、それぞれがめざすポジションやキャリアに応じた人材育成支援が充実しているなど、総じて人を大切にする会社だと思います。
さらに若手からベテラン層まで、組織横断的な人材交流が盛んなこともNECの魅力です。たとえば私は、オフィスのフロアリニューアルを担当するタスクフォースに参画したことがあります。目的は自分たちの職場環境をより良くするということ。該当フロアにいるグループから代表を募り、みんなで議論して家具の配置や配色を考え、形にしていきました。これはほんの一例ですが、業務の枠を超えて横のつながりを強化するための主体的な活動が、活発に行われています。普段接する機会のないメンバーと交流することで視野が広がるので、これからも積極的に参加してコミュニケーションを広げていきたいです。
NECに在籍して6年目を迎えましたが、よりいっそう働きやすい環境に変わってきていると感じます。私が入社した当初は毎日出社していましたが、コロナ禍を経てテレワークも可能に。また、人事評価の基準も見直しが進められ、勤務時間の長さに関係なく、どれだけ成果を出しているかが重視されるようになりました。
そのため、効率化を図りながら成果を追求するようになり、ワークライフバランスの取れた働き方が実現しています。産休・育休を経て職場復帰し、活躍している女性もたくさんいるので、ステップアップの機会も男女平等に与えられていると感じます。
人事評価については、数値に表れる業績や成果を見るだけでなく、しっかりとプロセスを見てもらえることも特長です。5つある「Code of Values」の一つひとつに対して、どう取り組んだかも評価されます。目標に向かって力を尽くせば、きちんと評価してもらえる。それがやりがいにつながり、組織に貢献するモチベーションになっています。
※「Code of Values」:NECグループ共通の一人ひとりの価値観・ふるまいを示した行動基準
一人ひとりが成長を実感できるように。リーダーとして組織づくりにも注力。

入社後すぐ大型プロジェクトを任せてもらうなど、私はこれまで成長の機会にとても恵まれていたと感じています。今後は自分がグループリーダーとして、メンバーの一人ひとりがもっと成長を実感できるような環境をつくっていきたいです。
そのためにも私が力を入れたいのが、1on1でのフィードバックなどのコミュニケーションです。今担当している仕事が、自分のキャリアにとってどういう意味があるのか、次のステップにどうつながっているのか。それが明確に見えるように、リーダーとしてしっかりとサポートしたいと考えています。
メンバーが進む方向を私が指示するのではなく、自ら進みたいキャリアを見つけていくことができる。そんな環境を整備することが目標です。それを実現するには私自身ももっと成長しなければなりません。今より高い視座に立ち、未来を見据えて戦略を示すことができるよう、リーダーとして研鑽を積んでいきたいと思います。
NECは創立から120年以上という長い歴史を持っているため、古い体質の日本企業だというイメージを持っている方もいるかもしれません。しかし実際は時代に合わせてどんどん変化しています。そんなNECがこれからさらに変化し、成長し続けるために必要としているのが、能動的に行動できるオーナーシップを持った自律型の人材です。年齢や性別、勤続年数や役職に関係なく、自ら手を挙げれば挑戦させてもらえる風土がNECにはあります。これまで築いてきたキャリアを活かし、主体性を持って大きなプロジェクトに参画し、自分を成長させたい。そんな想いを持っている方なら、NECには活躍できるチャンスが大きく広がっています。
※ 記載内容は2023年8月時点のものです