NEC Orchestrating a brighter world
NEC Orchestrating a brighter world

次の100年も成長し続ける企業へ。NECを構造からトランスフォームせよ。

佐藤 芳史

業務改革本部

佐藤 芳史

2003年に新卒で入社。ソリューション営業や事業企画など、様々なキャリアを経験。その中で「NECを変革したい」という想いを抱くようになり、志願してこのプロジェクトに参画。

宮下 美奈子

業務改革本部

宮下 美奈子

2021年にキャリア入社。前職は外資系コンサルティングファームのコンサルタント。NECのような大企業の変革に貢献できればという想いで、NECにジョイン。

村山 淳

業務改革本部

村山 淳

2020年にキャリア入社。コンサルティングファームでコンサルタントとして製造業などの案件を担当。事業会社で、変革の当事者として仕事ができることに魅力を感じ、NECへ転じた。

※2021年12月公開。所属・役職名等は取材当時のものです。

効率化と高度化を同時に実現する。NECの事業運営を大転換するプロジェクト。

NECでは、過去最大の変革が現在進行形で進んでいる。変革の領域は事業、カルチャー、働き方など多岐に渡る。その中でも、まさに企業のあり方を再構築する一大プロジェクトが動き出した。CEO直轄のもとで起ち上がった「経営・ファイナンスプロセス刷新プロジェクト」である。
ファイナンス領域における変革の全体推進を務める村山はこう語る。

村山:営業の商談・契約・受注、会計処理にいたるまで。業務から手作業を廃し、効率化することが、ミッションの一つです。

経営データ分析基盤の構築を推進している宮下が重ねる。

宮下:経営データをリアルタイムに分析することで、データドリブンな経営を実現する。事業の高度化が二つめのミッションなのです。

さらに、セールス&マーケティングの業務改革を担う佐藤は語った。

佐藤:並行してITグランドデザインや営業改革、働き方改革、人材の可視化・高度化のプロジェクトなどが動いています。これはもう、単なる業務改革を超えた『NECを再構築する』プロジェクトと言っても過言ではありません。

佐藤は新卒でNECに入社し、営業など様々な部門を渡り歩き、志願してこのプロジェクトにジョインした。そして村山と宮下は、過去にコンサルティングファームで力を振るった経験を持つ。この野心的なチャレンジをリードする業務改革本部は、多様な経験を持つ人材でチームが構成されている。しかし、バックグラウンドは違っても思いは同じ。一人ひとりの「NECを変革したい」という思いが、プロジェクトの強力なエンジンになっていった。

全社最適化の目線で仕組みを再構築。第三創業期の競争力を生む変革を。

メーカーであり、公共機関や民間企業に多様な分野へソリューションを提供するNECは、事業部・関連会社が、顧客の期待値や事業スピードに柔軟に対応するため、個別にITシステムの導入をしてきた結果、システム間の連携を人的に手作業でフォローする状態が生じていた。

佐藤:顧客提供価値の最大化とのトレードオフで、全体最適化に着手できていませんでした。さらに、システム間で非連携となっている受発注や会計などの業務の多くを、未だに手作業で行っている実情もありました。

その解決に向けたプロジェクトが本格的にスタートしたのは2020年。初年度から、プロジェクトメンバーが全力でグランドデザインの設計に着手。なんとかプロジェクトの方向性は経営ボードメンバーに承認され、コンセプトは定まった。しかし、これはあくまでスタートであって、ゴールではない。これから現場と協働しながら、変革を実行に移していく。
本当にこんな大きな変革プロジェクトが前に進むのかと、メンバーの心には不安があった。

宮下:システムも、業務も、場合によっては制度・ルールも変わります。ゴールがあまりに高い次元にあるため、とまどっている人がいたことも事実です。このまま変革を拒む人が出てもおかしくないと感じました。

ボトルネックは社内にあるのではないか。村山も同じ不安を抱えていた。

村山:昨今どの企業も変革を掲げていますが、経営層と現場に温度差がありコンセンサスが取れないケースも多い。コンサルタント時代、プロジェクトが難航することもよくありました。

と過去の経験を回想した。

一人ひとりが大きな権限を持って、NECという企業を再構築していく。

変革のコンセプトが決まり、プロジェクトは現場で実行に移すフェーズへ。マインドを変え、業務を変え、システムを変えていく。NECという歴史も伝統もある会社だからこそ、摩擦や軋轢も覚悟していた。しかし、状況は思っていたよりポジティブだと佐藤は語る。

佐藤:前社長がNECのカルチャー変革を強力に進めていたことが追い風になっています。変化を恐れず挑戦していこうという風土が根づいたことで、難度の高い取り組みを実現する素地が整っています。

ここからセールスやマーケティングも全社的にプロセスを革新し、スピード感を持って新たな事業やサービスを生み出せる企業へと変革していく。つまり“コーポレート・トランスフォーメーション”の実行です。

前職で改革に携わった経験もある村山や、宮下も熱っぽく語る。

村山:業務改革を託されて現場に入っても実際には何の権限もないケースも目の当たりにしてきました。NECもその恐れがあるのではと心配していましたが、私たちが所属する業務改革本部には大きな権限が委ねられ、自分の考えで変革のプランを描いていける。その上、社内には変革への気運が満ちていて、会社の中心で旗を振ってプロジェクトを進めていくことができる。予想以上にエキサイティングです。

宮下:私がデザインしたことが、社長や役員を経由し会社全体に波及し、現場の方々が実行に移していく。関わる全員と一緒に、プロジェクトという“登山“をやり切らねばなりません。ときにリードし、頂上を目指していきたいと思います。

現場社員とコミュニケーションがうまく運び、互いの理解が深まるたび、プロジェクトは前進していった。

NECを変革したナレッジで、きっと日本経済も変革していける。

次の挑戦は、国内・外の関係会社も含めたグローバルな規模で変革を成し遂げること。

宮下:世界ではテックジャイアントが躍進を続けている。でも、NECにはテックジャイアントに引けをとらない技術がたくさんある。そうした技術で新たな価値創造を行い、NECを世界で勝ち抜く日本企業にしたいと思っています。

村山:多くの日本企業も同じ課題を抱えています。今回のコーポレート・トランスフォーメーションで得られた知見は、きっと変革のリファレンスになる。それをもとに企業変革のお手伝いできれば、日本経済の活性化にも貢献できると思っています。

と次の展望を語った。
一方、新卒入社から20年近くキャリアを重ねてきた佐藤は、NECに対する思い入れもひときわ深い。

佐藤:NECは創業120年。さらに100年続くサステナブルな企業であってほしい。だからこそ、今回の変革を通じて、NECらしさを守りながら変化し続けられる柔軟さを手に入れたいと思っています。

このプロジェクトのテーマは“レジリエンス(強さ)”と“アジリティ(しなやかさ)”の実現。“レジリエンス”はNECにもともと備わっている強みです。でも、それだけではサステナブルにはなれない。 “アジリティ”を備えることで、これからの100年を生き抜く企業になれると思うのです。それを自らの手で叶えていきたいと思っています。

次々と直面する未知の問題に立ち向い、解を出し続ける。NECという会社が、完全なトランスフォーム(変革)をする、その日まで。

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