NEC Orchestrating a brighter world
NEC Orchestrating a brighter world

新規事業の種を植え、チームで花を咲かせる。NECならではの価値で放送・広告業界を変革

岡田 拓也

岡田 拓也

磯谷 将徳

磯谷 将徳

黒木 聡舜

黒木 聡舜

2023年9月に日本電気株式会社(以下、NEC)へキャリア入社した岡田 拓也。前職で放送局に在籍中、NECと仕事をしたことが入社のきっかけとなりました。当時は取引先であり、現在は岡田の上司である磯谷 将徳、チームメンバーの黒木 聡舜と共に、新たな広告プラットフォームの創造をめざす仕事の醍醐味を語ります。

放送局から転身。業界全体の成長に貢献するため、新天地として選んだNEC

大学を卒業後、放送局に入社した岡田。事件を取材する報道記者としてキャリアをスタートし、多様な経験を積みました。

岡田:経済番組のディレクターやニュース番組の制作を担当後、広告営業に従事し、広告収入の管理や営業戦略の立案に携わりました。私はもともと企画を考えるのが好きだったことから、次第に経営企画も兼務するように。新規事業の開発や企業のブランディング、ラジオ番組のプロデューサーも担当するなど、放送局の業務を網羅的に経験しました。

放送局に在籍中、岡田はNECの顧客として新規事業のPoCに参画。そのプロジェクトをリードしていたのが、現在の上司にあたる磯谷でした。

岡田:磯谷さんはもともと大学の部活の先輩で、NECで放送関連の仕事をしていると知ってからは業界動向について情報交換をしていました。磯谷さんをはじめNECのメンバーと仕事をする時間は、とてもイノベーティブで楽しかったですね。

そうした中で私が転職を考えるようになったのは、放送局1社の成長に貢献するのではなく、業界全体の成長に貢献したいという想いが芽生えたからです。ちょうどその頃、NECが新チームを立ち上げると聞き、興味を持ちました。磯谷さんとの仕事を通じて、NECは広告・放送業界にもっとも深く入り込んでいる企業だと感じていたため、私の想いを実現できそうだと感じたのです。

磯谷:当時、新たな広告プラットフォームの創造をミッションとしたチームが立ち上がり、私はそのマネージャーになることが決まったばかりでした。新体制についての挨拶回りをしていたとき、詳しく話を聞きたいと岡田さんから声をかけられたんです。

マネージャーとして自分が最初にやることは、ビジネス環境の急速な変化に対応できるチームを構築するために、組織外から必要な人材を獲得することだと決めていました。必要な人材とは、メインターゲットである放送局の業務だけでなく、広告やコンテンツ制作にも精通したメディアのエキスパートです。まさに探していた人材から声をかけてもらえたので、あとは岡田さんがやりたい業務とマッチするかを確認していきました。

スマートシティにも力を入れるNECなら、放送業界をフックに地方創生にも挑戦できる──そうした今後の可能性も決め手となり、岡田は2023年9月に入社。その日を待ち望んでいたのが、チームメンバーとなった黒木でした。

黒木:岡田さんとは、新たなサービスの開発を検討するにあたり、お客様としてヒアリングを行ったのが最初の出会いです。私たちが気づけていなかった潜在的な課題についてとても丁寧に教えてくれ、視野の広い優しい方だという印象を持っていました。

まさか一緒に仕事をすることになると思わず、キャリア入社すると決まったときはうれしかったですね。入社してからも、前職の経験を活かしてお客様の視点から意見を言ってもらえるので、メディア領域に対するチーム全体の視野角が広がったと感じています。

風通しの良い職場環境で、活発なコミュニケーションから生まれるチームのシナジー

岡田が配属されたのは、クロスインダストリー事業開発部門 メディア統括部。現在3人は、同じチームで業務に取り組んでいます。

磯谷:私たちが所属するクロスインダストリービジネスユニットでは、スマートシティを切り口に、交通インフラや消防・防災など業種を横断したクロスインダストリー市場における新規事業を推進しています。その一つがメディアであり、放送・広告業界に変革を起こすべく立ち上げられたのがメディアサービス事業推進チームです。新規事業の創出によりゲームチェンジをめざしています。

目的の実現に向け、チームワークを大切にしている3人。それぞれの個性や強みを活かした役割を担当しています。

岡田:放送・広告業界のさまざまなステークホルダーと意見を交わしながら、広告市場の課題解決に取り組むのが私の役割です。具体的には、広告業務のDXや、私が得意とする映像流通のDXを推進しており、コンサルティングからシステムの導入まで、幅広いサービスを手がけています。広告主などのお客様だけでなく視聴者にも価値を提供し、日本を起点に世界の市場にインパクトを与えることが目標です。

黒木:私は岡田さんが見つけ出したお客様の潜在課題に対し、技術視点から解決策を考案しています。NECが保有する多様な先進技術をカスタマイズし、お客様と共にチームでディスカッションしながら最適なソリューションを追求するのが私の役割です。NECにはAIを業務で活用できるプラットフォームが整備されているため、充実した環境を活かして効率良く技術のカスタマイズに取り組んでいます。

磯谷:メンバーの役割をたとえるなら、新規事業の種を植えるのが岡田さんで、それを咲かせるための技術的なソリューションをデザインしているのが黒木さんですね。私はそうしたプロセス全体をマネジメントしながら、種が花を咲かせる土壌が他にもないかと、新市場を探る任務を担っています。

メンバー間の連携が円滑なメディアサービス事業推進チーム。意見を言い合える風通しの良さや働き方を選べる環境が、シナジーの創出につながっています。

岡田:私たちのチームはとにかくコミュニケーションが活発で、休日も予定を合わせてご飯に行くほど仲が良いです。お互いのことを話す中で、黒木さんはAIが得意だと知ったことからプロジェクトが前進するなど、直接業務に関係ないところから仕事の種を見つけられるのがこのチームの良さだと感じています。

最近ではうれしいことにメンバーから「一緒にアイデア出しがしたい」と声をかけてもらえることが多く、リモートより対面で仕事をする機会が増えてきました。

磯谷:私たちのチームでは週2回の出社を推奨しているものの、リモートでもオフラインでも個人の生産性が発揮できる働き方に任せています。その結果出社するメンバーが増え、「なるほど、それおもしろいですね!」といった会話が飛び交っていて、職場はイノベーターが集まるカフェのような雰囲気です。

入社してすぐ新しい環境に溶け込み、周囲に影響を与えている岡田に驚いたと言う磯谷。黒木も岡田がチームに加わってからの変化を実感しています。

黒木:以前から取り組んでいたプロジェクトが一気に前進しました。それは放送局を経験した岡田さんが、お客様視点で的確に課題を把握してくれるようになったからだと思っています。

岡田さんはどんな発言も肯定的に受け止め、「それならこういうことができそうだね」と、新しい角度から話題を広げてくれます。そのおかげで、今まで以上にみんなが間違いを恐れず発言できるようになり、これまで見過ごされていた新規事業の種が拾われ、花が咲く可能性が広がっていると感じます。

お客様視点で課題を解決。前職の経験を活かし、広告考査業務のシステム化に挑戦

キャリア入社して2カ月目に、岡田は大規模な展示会のブース運営を担当。AIの活用により、放送局の広告考査業務を支援するサービスの紹介において手腕を発揮しました。

岡田:広告考査とは、放送前に視聴者や聴取者が不利益を被る可能性がないか、広告の表現や内容を審査することを指します。さまざまな法令に照らして確認する必要があり、多くの工数がかかる業務です。それをNECのAIを活用していかに効率化できるかをお客様にご紹介しました。

その中で意識したのは、まずお客様の潜在課題を明らかにした上で、解決に向けて一緒により良いソリューションをつくっていきたいという想いを伝えることです。元放送局員としてお客様の視点に立ちながら、NECならではのブランド力や技術力が活かせた経験となりました。

そうした岡田のアプローチにより、NECのブースは予想以上の集客を達成。磯谷はその活躍ぶりを頼もしく感じていました。

磯谷:お客様の納得感を得られるコミュニケーションの取り方について、メンバーの指導もしながら運営にあたっていたのが印象的でした。展示会を機に新サービスについての問い合わせが相次ぐなど、入社2カ月目とは思えない成果だったと感じます。

もともとこの広告考査プロジェクトは長い期間をかけて構想を練り、AIの技術研究に取り組んできた新規事業です。サービスインに向けて放送局にいた岡田さんに意見をもらっていたのですが、その中ですでにNECが抱えている課題に気づいていたのでしょう。だからキャリア入社後に、自分が何をすべきかが見えていたのだと思います。

前職時代はお客様の立場で広告考査プロジェクトに関与していた岡田。当時から実現までの道のりは険しいと感じていたと話します。

岡田:プロジェクトを成功させるには、広告考査業務の在り方だけでなく業界関係者の意識も変える必要があります。しかし前職の経験からしても、放送・広告業界における長年の商慣習を変えることは決して容易なことではありません。

それでも自分が入社してこのプロジェクトを引き受けた以上、できることをやるしかないと思い展示会に臨みました。すると想像以上に広告考査業務の現状に対する危機感やシステム化に期待する声が多かったのです。

磯谷:ニーズは確実にあるので、システム化に対する理解を深め、業界全体にどう浸透させていくかが課題です。各ステークホルダーの想いを汲み取り、業界の歴史や商慣習に配慮しながら、粘り強く調整を続けていきたいと考えています。

実現すれば大きなインパクトをもたらす広告考査業務のシステム化。難易度は高いものの、着実に道は開きつつあります。

岡田:当初はすべての業務をシステム化することをめざしていましたが、妥協点を探るようになったことから前進したと感じます。従来通り人が関与した方が良い業務は、無理にシステム化せずこれからもアナログのままで残すことにする。そうした認識のすり合わせが、NECとお客様との間で徐々にできるようになってきました。

黒木:業務をシステム化すると、最初から人がやっていたのと同じ結果にはならないため、その差異をなくしていく作業が必要です。ただ、AIは万能ではないので、岡田さんが言うようにすべてをAIで対応しようとせず、人の業務負担を減らすためにどう活用すべきかに重点を置き、アップデートを続けています。

キャリア入社によって実感した成長。社会価値創造型企業だからできる挑戦を

岡田がキャリア入社してから間もなく1年。新しい業務に挑戦する中で、大きな変化を感じています。

岡田:前職では組織を超えた協業を実現するにはさまざまな壁があり、自社の利益を追求するだけにとどまっていました。社会価値創造型企業であるNECに入社したことで、放送局と放送局をつなぐ存在になり、視野が広がったのは大きな変化だと感じます。

また私自身も新規事業の種を植える役割に変わり、自社だけでなく放送・広告業界全体の利益を考えられるようになりました。自分が起こす一つひとつの行動に対して、業界全体に価値をもたらしているか、日本の経済成長に貢献できているかを常に問いかけています。

NECに入社する前、私はビジネススクールで会計や経営戦略を学んでいたのですが、転職したことでその知識を実務に活かせたことも成長につながっていると思います。

NECに飛び込んだことで実現した自身の成長。その中で新たなやりがいも感じています。

岡田:お客様が私の話に共感してくださり、「一緒にがんばりましょう」と言われるときが一番うれしいですね。そしてその喜びを、黒木さんをはじめとする後輩たちが経験し、モチベーションをさらに高めてくれることが二番目にうれしいです。後輩一人ひとりがやりたいことを大切にしながら、その人なりの成長ができるように支援したいと考えています。

黒木:私たちの世代には、磯谷さんや岡田さんをはじめロールモデルとなる先輩がたくさんいます。岡田さんと接する中でとくに見習いたいのが、絶対に否定から入らない姿勢です。まず私の意見をすべて聞いてから、別の視点を提示してくれるので、会話をするほど物事の解像度が上がっていくのを感じます。

後進の育成にも力を入れ、放送・広告業界から相談や依頼が絶えない組織にしていきたいと意気込む岡田。より強い組織にするために、新しい仲間の参加にも期待しています。

岡田:私が一緒に仕事をしたいと思うのは、よく遊べる人です。良いものをアウトプットするには良いインプットが必要で、仕事だけをしていては優れたアイデアは生まれません。

私自身、バンド活動をしたりライブや演劇に出かけたりと、会社の外での出会いをとても大切にしています。そこで生まれた人とのつながりが、新規事業の種になりやがて花を咲かせる可能性があるからです。

そして花を咲かして成果を出せば、NECは個人としてはもちろんチームとしてもきちんと評価してくれます。会社の外に出て、いろいろなところから種を拾ってきてくれる方の参加をお待ちしています。

黒木:拾った種を互いに見せ合い、刺激し合える仲間が加わってくれたらうれしいですね。どんな種も否定せず、花が咲く可能性を楽しみながら探っていける方が合っていると思います。

私はこんなに仕事を楽しんでいる人はいないと思うほど仕事が楽しいです。岡田さんが言うように業務外のコミュニティも大切にしながら、社内でボードゲームや脱出ゲームを開催するなど、部署を横断した交流も広げています。そんなふうに組織を超えて仲間とつながり、共創できる方と一緒に働きたいです。

磯谷:岡田さんが新たな環境で視野を広げ、その姿に黒木さんが刺激を受けているように、自分も成長しながらチームを高めていける方が理想ですね。個人的には、「NECを使って楽しんでやろう!」というくらいの意気込みがほしいと考えています。

NECには、まだ世に出ていない優れた技術やノウハウがたくさんあります。それを「こんな使い方をすればおもしろそう」と、今までにない視点でビジネスに変えていく。そうやってNECを舞台に、新たな価値の創出を楽しんでくれる方の参加を期待しています。

※ 記載内容は2024年7月時点のものです

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