新規事業開発と職場改善活動に両輪で取り組む。キャリア入社の自分だからできることを
デジタル・ガバメント推進統括部 サービス開発グループのミッションは、行政DX事業領域にて新たな価値創造を行い組織をリードすること。従来の枠組みにとらわれない事業ポートフォリオの形成をめざしています。この国に住むすべての人に広く使っていただけるようなサービスの創出に向けて取り組んでいます。
ビジネスの種を見つけ育てるのが私たちの仕事ですが、お客さまに使っていただかなければ意味がありません。現在は、サービスの実用性を高めるために、仮説検証を繰り返しているフェーズです。
一方で、「RISE Fast Project」にも参画しています。これは、会社全体の組織変革活動の一環として発足したもので、現在はそれぞれの職場組織で実行されているプロジェクトなのですが、嬉しいことに職場の代表として参画しないかと声をかけてもらいました。
フラットな目線で組織文化に向き合えるのが、キャリア入社してきた私の強みのひとつ。実際、入社してからこれまで見てきた中でさまざまな課題があると感じていたので、本業以外でも役に立てることがあればと引き受けました。
新規事業開発と職場改善活動はまるで違うことのように見えますが、似た点があると感じています。
新規事業開発は、これまでお客さまのご要望に応えることを得意としてきた当社にとっては新しい挑戦です。ビジネスと組織とで領域こそ違いますが、どちらも変革を起こそうとしていることに変わりはありません。一方の活動からもう一方の活動へのヒントが得られるなど、良い化学変化が起きていると感じています。
新しいことをやろうとすると、どうしても社内の風当たりが強くなりがちですが、「挑戦してみたい」という熱い想いを持っていれば、後押ししてくれる風土があるのが日本電気株式会社(以下、NEC)の魅力。
入社してから今までがむしゃらに行動した結果、今では役員クラスの方々とお話する機会も増えました。そして、想いを伝えると「どんどん攻めよう!」と必ず後押ししてくれるんです。
想いを持って行動していると、必ず見てくれている人がいる。そんな存在が私のやりがいにつながっています。
挑戦意欲の源泉にあるのは、「身近な人を幸せにしたい」という想い
変革に対して意欲的に取り組むようになった原体験は、私の学生時代にありました。それは、一番信頼したい存在であるはずの担任教師からの想定外の言動により、私のみならず仲間も傷つけられたという悲しい経験です。
学校という上下関係がはっきりしている中でも、自分の意見が通るようにするためには実績が必要だと考え、猛勉強して部活もがんばりました。その結果、自分自身でも仲間を守れるくらいに教師陣から信頼を得ることができました。
そんな私のファーストキャリアとなったのは、ホスティング事業やWebサービス事業などを手がける企業でした。社員数が200人ほどの中小企業だったので、約11年在籍する中でコーポレートも含めすべての本部を回るなど、幅広い業務を経験しました。
そのため、やりきったという想いとともに、長く在籍することで自分の意見が通りすぎる点にも危機感を抱いていました。また「果たして自分は外の世界で通用する人材なんだろうか?」と漠然とした不安もあり、スキルアップを理由に転職を考えるようになりました。
2社目に選んだのはDXサービスを提供するメガベンチャー。扱う商材は変わりましたが、前職で培ったノウハウを大いに活かすことできて成績は上々。ただ、人が成長する先に事業成長があると考えていた私にとって、どちらかというと事業成長を重視するその会社の組織文化になじむことができませんでした。
次第に会社と足並みが揃わなくなるのを感じて転職を決意。1回目の転職活動時にオファーをもらっていたNECの人事の方にそのタイミングで声をかけたところ、とんとん拍子で話が進み、選考を受けることに。
その当時から、「身近な人を幸せにするサービスをつくりたい」というテーマを個人的に掲げていたので、事業規模が大きく、この国に住むすべての人にリーチできる事業を持ち、「品質のNEC」と言われる信頼性はとても魅力的でした。
入社の決め手になったのは、選考の過程で社風に惹かれたことです。2社目の在籍期間が短いことを否定的に受け止められるのではと不安があったのですが、面接でその点がマイナスになることはありませんでした。
終始和気あいあいとした雰囲気で自分らしさを出すことができ、NECに対して抱いていた硬いイメージが良い意味で裏切られたことで、ここで挑戦してみたいという気持ちになったのを覚えています。
変革の鍵となるのは「共創」。NECだからこそできる新規事業開発に向けて
新規事業開発をするには、他部門との連携が欠かせません。1社目で新規事業の立ち上げからローンチ、運用まで一連の流れを経験しているものの、中小企業と大企業とでは勝手が違うため当初は苦労しました。
ですが、前職で培った「組織や役職にとらわれず周りの人を巻き込んでいく力」を盾にもがき続けた結果、周りに味方が増えてきたんです。今では仲間と一緒に楽しく仕事ができています。異なる部署で同じような課題感を抱えているケースも多いため、組織の間にある垣根をどんどん超えて、すべてを自分事として捉えながらコミュニケーションするよう心がけています。
事業開発に携わる中で、新規ビジネスを支援する社内のプロジェクトやコンテストにも参加してきました。たとえば、2022年の末。新しいビジネスの種が芽生えようとしていたときのことです。資金不足で技術検証のフェーズに進むことができず足踏み状態が続く中、当時の統括部長から「隣の部署で新規ビジネスを応援するプロジェクトが立ち上がっている」と聞き、参加してみることにしたんです。
すると、幸運なことにアイデアへの共感を得ることができ、技術検証のための投資が受けられることに。今期も引き続き追加投資を受けています。
また、そのころ「NEC Innovation Challenge」という社内ビジネスコンテストにも個人的に参加していました。これは、イノベーティブなアイデアを広く募り、審査に通過すればNECと提携したり資金提供を受けたりできるというもの。社外向けに実施されているコンテストですが、NEC社員にも枠が用意されていると知って応募したところ、審査員特別賞を受賞することができました。
残りのキャリアを考えると、これらの挑戦は序章にすぎません。挑戦し続けることを諦めず、マグロのように動き続ける。これが私の当面の目標になりそうです。まだまだ克服すべき課題は山積みですが、私が経験するたくさんの挫折がこれから挑戦する人たちの盾となり矛となることを願っています。
ビジネスと組織の変革に向けて、まずは新規事業の創出を
NECには、私みたいにヤンチャな社員を優しく見守ってくれるような懐の深さがあります。以前の自分がそうであったように、NECに対してレガシー企業にありがちな堅いイメージを持っている方は多いと思いますが、実際に入社してみて、自由度の高さには本当に驚かされました。私のような型にはまりたくないタイプにとっても、とても働きやすい職場だと感じています。
そんな理想的な環境のもと、新規事業開発を担う者として具体的な成果に結びつけていくことがいまの私の目標です。職場変革活動では、社内の活動としてだけでなく、変革を進めようと草の根的に活動する若手社員をサポートするなど、個人的な活動にも力を入れていきたいと考えています。
NECでは、CoV「Code of Values」といって、社員一人ひとりが体現すべき日常的な考え方や行動の在り方を示した行動基準があります。私が好きなCoVは「心は情熱的に」と「組織はオープン」です。表面上のパッションだけでなく、自身の信念やWillの達成のために、オーナーシップを持って物事に挑む姿勢。そして組織や役職にとらわれず、周りの人を私心なく巻き込むことができるオープンさ、を日頃から意識しています。これが私の得意分野でもあり、NECから求められている価値観なのかなと感じています。
また、当社では女性管理職が742名と多くの女性が活躍されていますが(2023年4月時点)、最前線で活躍するロールモデルはまだまだ少ないと思っています。いずれは、私がその一人になれるようがんばりたいですね。
※ 記載内容は2023年7月時点のものです