ITで世の中を便利にするために、
文系からSEの道へ。
大学では経済学を専攻。まるっきり文系人生を歩んできた私は、ITとは無縁の人生を送ってきました。就職活動をスタートして、自分なりに「世の中を良くするってなんだ?」と改めて考えたとき、思い浮かんだのが海外旅行で訪れた国々での記憶でした。日本のように非接触のキャッシュレス決済が普及していない東南アジアの現状。アメリカでは、クレジットカードの不正利用という苦い経験もしました。
もし、セキュリティの高いITシステムがもっと身近なものであったら、世の中を良くできるのではないか。便利にできるのではないか。そう思ったことが、IT業界に興味を持ったきっかけでした。なかでもNECに入社する決め手になったのは、OG・OB訪問の際にお会いした社員の皆さんの存在。「NECは持っている技術が幅広いから、その思いを形にできるよ」と口を揃えて言ってもらえたことが、自分にとっては大きかったですね。入社前は営業職かSE職のどちらを選択するかで迷いました。SE職から営業職へキャリアチェンジも可能だと知り、文系出身ではありますが、今後の自分のなりたい姿に合わせてSEとしての道を選びました。
銀行にパブリッククラウドを。
働き方改革を加速する、メガバンク初の取り組み。
2年間の出向を含め、入社してからずっとメガバンクのプロジェクトを担当させていただいています。銀行という業種は、お客さまのお金を預かる立場です。社内外で利用するシステムは、何より安全性や堅牢性が重要視されてきました。安全性・堅牢性を重視しながらも、革新性・利便性を伴ったシステムのモダナイゼーション・働き方改革が行えないか。この課題意識のもと、金融システム本部は、お客さまのパートナーとして、戦略について何度もディスカッションを実施。最適なソリューションの提案と導入を共に模索し続けてきました。
そして、働き方改革を加速するために、メガバンク初となるパブリッククラウドサービスを導入するプロジェクトが動き出しました。全従業員のワークスタイル変革を支える、社内コミュニケーションを行うメーラーやチャットツールにいたるまで、レガシーな既存のシステムから大幅な変更を実施。それだけでなく、従業員の仕事に関するデータをAIが分析することで、さらなる働き方改革の推進も視野に入れていました。お客さま先に出向した経験があったからこそ、お客さま目線で「銀行に本当に必要な働き方改革」を提示することができたと思っています。
業界初の取り組みということもあり、お手本にする事例は業界内にもありません。5万人を超える従業員の働き方を変える大規模なプロジェクトです。NEC社内にも複数のチームが立ちあがり、中でもまだ若手だった私は付いていくのにやっとでした。しかし、この取り組みを成功させて金融業界の働き方に新たな道筋をしめしたい、と必死で仕事に取り組むことで成長を実感することもできました。メガバンク初となるこの取り組みは大きなニュースにもなり、私のSE人生の中でも大きな経験となっています。
日本だけではなく、
ITで広い世界を良くしていく。
NECはここ数年、カルチャー変革に積極的に取り組んでおり、よりオープンな組織になってきています。その効果の1つとして、社長や事業部長など上層部が自ら前に出て、社員に発言する機会が増えていると私は感じています。おかげで、中期経営計画や会社として目指すべき姿、注力すべき領域が今までより現場に伝わってきています。私自身、方針への理解度が増し、日々の具体的な行動に移すことができるようになったと思っています。
短期的なキャリアとしては、これまで培った経験を活かして、プロジェクトやチームを率いるマネージャーを志していきたいと思っています。さらに、入社時の志望動機である「ITで世の中を良くする」という目標は今も変わらず持ち続けています。これにグローバルな視点を加え「ITで世界を良くする」ことが長期的な目標です。日本だけではなく、広くグローバルな視点で世界を便利に、豊かにする夢を実現していきたい。金融に限らず、NECの中には多様なビジネスドメインがあります。もっともっと情熱的に取り組み、チームを巻き込みながら世界を舞台にイノベーションを起こしていきたいと思っています。