ITで人々に貢献するモノづくりがしたいと、
社会に対して大きな影響力を持つNECへ。
私は生まれつき体幹機能に障がいがあり、右手と右足が少し麻痺しています。でも日常生活を送ることに不自由はありません。高校生の時にパソコンに触れてプログラミングに興味を持ち、大学では情報工学を専攻しました。もともとモノづくりが好きだったこともあって、就職活動では、ITを通じて社会貢献できるものを自分で創り出せる仕事を志望しました。なかでもNECに惹かれたのは、企業のスケールが大きく、社会に影響を与える事業を数多く手がけていること。そして、採用面接でお会いした社員のみなさんがとても個性的で、多様な人材が活躍できる雰囲気を感じたからです。他にも国内大手のSIerから内定をいただきました。しかし、システム開発をマネジメントするSIerの中でも、自ら手を動かして製品を作り上げるチャンスに溢れたNECを就職先に選びました。
入社後、最初に配属されたのは、製品のセールスプロモーションを担う部署。営業寄りの職種でしたが、モノづくりがしたいという当初の希望を捨てきれませんでした。上司にその想いを伝えたところ、念願かなって2年目からソフトウェア開発へのキャリアチェンジが決定。声を上げてやりたいことを訴えれば、その意欲を最大限に尊重してくれる。そんなNECの風土を実感した瞬間でした。10年以上経ったいまでも、それは変わらぬ当社の魅力だと感じています。
15名ほどのチームをまとめ、
業界トップのシェアを誇るプロダクトの開発。
2年目以降は、ファイルサーバ統合管理ソフト「NIAS(NEC Information Assessment System)」の企画開発を担当しています。これはファイルサーバの中身を可視化し、容量肥大化の原因などを容易に把握して自動で整理・対処ができるツール。すでに国内海外あわせて700社以上の企業に導入いただいており、NECが市場でトップクラスのシェアを占めるプロダクトです。企画から設計、製造、テストまで一貫して自社内で手がけており、モノづくりを究めたいと思っていた私には絶好の環境でした。
NIASは、ファイルサーバ内の可視化を高速かつ柔軟にするため、管理ソフトとしては初となるメモリデータベース(※)を搭載しています。そのモジュールの開発は私が担当しました。開発当時はまだ3年目。意欲のある若手に責任を委ねてチャレンジさせるのも、NECならではの文化だと思います。それ以降、製品全体の仕様策定や設計にも関わるようになりました。現在はリーダーを務め、社内外含め15名ほどのメンバーを取りまとめる立場に就いています。先日、ファイルサーバのクラウド移行を円滑に進めるための機能をリリースしました。私がリーダーとなり企画を立てて事業部長にプレゼンテーションし、承認を得て開発をリードしましたが、メンバーみんなが力を発揮し、開発を成し遂げた時はとても達成感がありました。チームのマネジメントにも大きなやりがいを感じています。
※メモリデータベース:メモリにデータを格納することでディスク・アクセスが発生しないため、リレーショナルデータベース(RDB)と比較して高速なデータ処理を可能にするデータベース。
NECはいま大きく変わろうとしている。
この勢いに乗じて自分の夢をかなえたい。
NECはいま大きく変わろうとしています。私たちが大切にすべき価値観を示した「NEC Way」を掲げ、本気でそれを実践しようとしている。私の部門でも、執行役員や事業部長がSlackで積極的に自身の考えを発信し、現場の社員たちも触発されています。そして、新しいことに挑戦していこうと部門内で新規事業を考えるプロジェクトなども立ち上がっています。私もメンバーとしてそこに参加し、NECが持つ技術を使ってどんなことができるのか、枠にとらわれずに発想している最中です。
私としては、自分が障がいを抱えて生きてきたこともあって、社会的にマイノリティな立場にある人たちに貢献できる仕組みをITで提供したいと思っています。たとえば、まだ日本では障がい者の雇用は十分とは言えず、意欲があるのに活躍の場を見つけられていない方がたくさんいらっしゃいます。そうした人たちをITでエンパワーメントすることで、誰もが能力を存分に発揮できる社会を実現したい。そんなソリューションを提供していくことは「NEC Way」の「Purpose(存在意義)」である「安心・安全・公平・効率という社会価値の創造」にも通じると感じています。NECには、世の中を変えていくだけの技術力と、それを使いこなせる多様な人材、そしてさまざまな企業や団体と協業できるネットワークがあります。それを活かしきれば、きっと何でも実現できるし、社会を変えていくこともできる。だからこそ、強い意志をもってNECを動かし、自分が描くビジョンを成し遂げていきたいと思っています。