NEC Orchestrating a brighter world
NEC Orchestrating a brighter world

商習慣の違いも、荒波も乗り越えて、海底ケーブルで、世界中の暮らしをつなぐ。

村上 綾理

SE職
グローバルビジネスユニット
海洋システム事業部

村上 綾理

中学校時代は、中国の友人との文通を。大学時代は、デンマーク留学へ。学生時代からずっと、広い世界に興味を持っていた。留学先で体験した、海外の不便さを解決したい。日本の技術を世界に広めたい。そんな思いからNECを志望。海外で働きたい気持ちを後押ししてくれたことがきっかけとなり2015年にNECに入社。現在は、海底ケーブルのシステム設計を担当。

※2021年10月公開。所属・役職名等は取材当時のものです。

日本の技術で、
世界中の暮らしを豊かにしたい。

私の通っていた中学校では、中国の姉妹都市から修学旅行生を受け入れるなど、国際交流が盛んな学校でした。その時に仲良くなった中国人の友だちと、英語で文通を始めたことがきっかけで、広く世界に興味を持つようになりました。

大学では、デンマークへ1年間留学。留学中にヨーロッパ各国を旅行したのですが、日本のような高速列車が少なく、移動者の多い大阪-名古屋くらいの距離の都市間を移動するのに電車で4時間以上かかるのです。しかも、電車は全く時刻通りに来ないなど、日本にはない不便さを感じることが多々ありました。日本の外に出て、初めて日本の技術のすばらしさに気付いたのです。そうした経験から「日本の技術を広めて、世界中の暮らしを豊かにしたい」と考えるようになり、就職活動では、日本のメーカーで、海外展開に力を入れている企業を志望しました。

いろいろと企業を見る中で、これからもっと海外展開を拡大していけそうだと感じたのがNECでした。事業だけではなく、就職活動中にお会いした社員の方々も魅力的でした。社員全員が、NECの独自技術に誇りを持っていて、その技術を世界に広げていくという強い意志も持っていました。最終的には、海外での仕事に関わりたいという私の意思を尊重してくれたことも、入社を決める大きなポイントになりました。

大陸間をケーブルでつなぐ。
数百億円のプロジェクトを担当するダイナミックさ。

現在携わっている海底ケーブルは、主要サプライヤーが世界に3社のみというNECならではの事業。現地の代理店を介さずに、直接さまざまな国のお客さまと取引できるので、まさに私の希望通りの部署です。大容量のデータを高速で送信できる海底ケーブルは、今や国際通信の約99%を占める大動脈。その海底ケーブルの製造、敷設を行っているのが海洋システム事業部です。これまでは、各国の通信事業者が10社くらいで多国籍のコンソーシアム(共同事業体)を組み、1本のケーブルを所有することが一般的でした。しかし2016年あたりからは、市場が大きく変化。OTT(Over the Top)と呼ばれる巨大コンテンツ配信事業者が専用の海底ケーブルとして1本丸ごと所有するケースが増加し、市場も大きく伸びています。

海底ケーブル案件の予算規模は数百億円、期間も受注活動から引き渡しまで通常3~5年かかります。そのような大きなプロジェクトを技術者と営業5、6人のチームで担当し、窓口となって受注活動の取りまとめやお客さまへの提案説明を行います。受注後は技術設計、製造、敷設、試験と各フェーズで関係者の方々と協力しながらプロジェクトマネジメントをサポートすることが私のミッションです。プレッシャーもありますが、自分のプロジェクトという自覚を持てますし、やり切った後は大きな達成感があります。また、ケーブル1本を敷設するのに何ヵ国もの企業が関わるため、それぞれの国の商習慣に合わせて信頼関係を築いたり、技術的なところでは、海域ごとの天候や地形などの特性を把握した提案が求められたりするところも、海底ケーブルならではの面白さでもあります。

最も印象に残っているのは、2020年に初めてメイン営業担当として受注した案件です。お客さまはアメリカのある巨大OTT企業。海底ケーブルをアジア太平洋圏に新設したいというご依頼でした。新型コロナウイルス感染症の影響で、ミーティングは全てリモートで実施。時差や距離感がある中、先方の担当者とチャットベースでやりとりをしながら、二人三脚で契約書をまとめました。これまでに経験したことのない難しさを感じましたね。でも、物理的な距離は離れていても、コミュニケーションは密になっていきました。むしろ、お客さまとの距離感は縮まり、その他の案件のご相談もいただけるほどの信頼関係を築くことができました。

自分が携わった海底ケーブルに、
技術者の立場から携わる。

2021年からは、ジョブローテーションの一環でシステム設計グループへ異動。営業からキャリアチェンジをしました。現在は、自分が営業として受注した海底ケーブルプロジェクトを技術者として担当しています。プロジェクトのキックオフの際に、技術担当者としてご挨拶したら、お客さまもすごく喜んでくださいました。自分で提案したケーブルの敷設に、技術者として関わる。貴重な経験に、すごくやりがいを感じています。

NECは様々な成長の機会をいろいろと与えてくれる会社です。たとえば、2019年に活用した「留職プログラム」もそのひとつ。これは、新興国の社会的企業に一時的に移籍して、社会課題の現場で働く人たちのマインドを体験する制度です。私は3カ月間、マレーシアにあるファッションブランドでマーケティングを担当しました。その企業は、ゴミ問題に取り組んでいて、シートベルトの廃材などでバッグを作ったり、大手コーヒーチェーンと共同でグッズを作ったりしてごみ問題への関心を高める活動をしていました。社員は20代ばかりでしたが、みんな仕事に情熱を持っている。実は、私自身いろいろと悩んでいた時期でしたが、その姿を見ていると迷いも吹っ切れ、自分もこの仕事を通じて、社会価値創造をしていきたいという気持ちになりました。

2021年、NECはパラオ島と東南アジアと米国本土をつなぐ海底ケーブルプロジェクト「Palau Cable 2(PC2)」を発表しました。これは2017年にNECが受注したパラオ島向けの海底ケーブルに続く、2本目となるケーブルです。2017年のプロジェクトでは、パラオ島で初となる海底ケーブルによって、島に暮らす住民や旅行客などの通信環境が大きく改善しました。2本目の海底ケーブルは、ネットワークの冗長性の確保、高信頼な通信の実現、通信需要の増加に対応。パラオのさらなる経済発展に貢献することになるでしょう。海底ケーブルをつなぐことで豊かな生活を届け、世界中の人々の暮らしを変えていく。仕事を通じて、社会に貢献をする。これこそが、NECで働く魅力だと思っています。自分の仕事が世界を変える。そんなスケールの大きな仕事に、あなたも挑戦してみませんか。

My favorite CoV

My favorite CoV

昔から、目の前のチャンスが直感的に「面白そう!」と思ったら、有無を言わずに挑戦してみるようにしています。これまでも、そんな挑戦から多くの学びや出会いを得てきたので「行動はスピード、チャンスを逃さぬように」という価値観を大事にしています。若手にも多くの機会を与えてくれる会社なので、仕事の中でも機会を逃さないよう、挑戦を続けていきたいと思います。

CoV:「Code of Values」。NECグループ共通の一人ひとりの価値観・ふるまいを示した行動基準

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