世界の“法則”を発見することで、
70億人を支えたいと思った。
大学時代の研究をきっかけに、IT領域に関心を持つようになりました。大学院では物理学の研究をしていたのですが、実験で正確なデータを得るためには膨大な作業が必要になるため、自然と「IT技術を活用して実験を効率化、自動化できないか」と考えるようになっていきました。特にフレームワークはアプリケーション開発の土台となるものですし、物理学にたとえるなら、さまざまな現象のシンプル表した“法則”とも考えられます。
実験を通じて真理を解き明かし、世界中の人々の暮らしを豊かにする。そんなフレームワークの存在に惹かれるようになった私は、通信キャリアやSIerを中心に企業訪問をしました。最終的にNECを選んだのは、「グローバル」「ユーザー接点」「開発力」の3つのキーワードを持っていたから。ITで世界に影響を与えるためには幅広いユーザーのデータが必要不可欠。さらに、フレームワークをかたちにするためには高度な技術力も必要です。実はこれら全てがNECには揃っている。それを実感したのは、入社後のことでした。
自分が描いた未来予想図を、
仲間とともにかたちにしていく。
現在、私が開発している「aPaaS(※)」は、ローコード・ノーコード開発を支えることでDX時代を加速するプラットフォームとして産声をあげました。今後、様々なモノがインターネットにつながり、様々なデータがクラウド上に蓄積されていくことになります。しかし、どんなに価値のある情報も、クライアントが活用できなければ意味がありません。NECの「aPaaS 」の特徴のひとつは、IoT化などの複雑な仕組みを、誰もが手軽に使えるようになること。これによりクライアントはコストを抑えながら、スピード感を持ってトライ&エラーによる進化を繰り返すことができます。
この仕事の醍醐味をあげるとしたら、「自分の“絵”を仲間とかたちにできること」でしょうか。世界の流れをリサーチしながら未来予想図を描き、夢に共感してくれる仲間とともに社会にインパクトを与えていく。もちろん、それまでにはいくつもの山を乗り越える必要がありますが、こうした世界の“変革の種”に挑戦できることはSEとしてのやりがいのひとつになっています。
※aPaaS:Application Platform as a Service。アプリケーション開発環境を含むプラットフォーム。
大切なのは、先に失敗すること。
そして、失敗できること。
ゼロからイチを生み出す。それが私の仕事です。ただ、新しいことに挑戦できるという面白さはあるものの、その一方で「なにが正解かわからない」という難しさに直面することも珍しくありません。「これならいける」と思っていたことが途中でくつがえることもありますし、実用段階のフェーズでは予想外のことが必ず起こります。
大切なのは、クライアントよりも先に失敗すること。そして、先に失敗できる環境があること。事前にリスクを拾えているのであれば迅速に対処することができますし、試行錯誤をすればするほどサービスとしての成熟度も上がります。そういう意味で言えば、開発段階から多様な業種のSE、営業と議論できることはNECならではの強み。サービスとしても、一人のプロフェッショナルとしても、専門家からの「現状ではお客様の課題にフィットしない」「こうした方がクライアントのビジネスには刺さる」というアドバイスに大きな刺激をもらっていますし、エンジニアとしての成長にも繋がっていると思います。
日本、世界のDXを通じて、
新しい時代の暮らしを支える。
現代は「VUCA(※)」時代と言われています。価値観の広がりとともにカスタマーのニーズも多様化し、以前に比べて「こうすれば上手くいく」という道筋が見えにくい状況にあります。そのため現代のビジネスは迅速にサービスを世の中に送り出し、トライ&エラーを繰り返しながら、どこよりも早く“上手くいく方法”をつかみとっていかなければなりません。
NECの「aPaaS」は、不確実な時代のビジネスを支えるためのサービス。まずはこのプロジェクトを成功に導くことが前提ですが、いずれはビジネスの拡大を通じて日本の、世界のDXを加速していきたい。そして、その先にいるユーザーの暮らしを支えていきたいと考えています。サービスのブラッシュアップ、国境を越えたパートナーシップ。これから挑戦すべきことはまだまだたくさんありますが、「次世代のプラットフォーム」「次世代のインフラ」と呼ばれるようなサービスを生み出すこと。それが今の私の目標です。
※VUCA:Volatility・Uncertainty・Complexity・Ambiguityの頭文字を取った造語。社会や経済の未来予測が難しくなる状況を指す。