顧客視点への愚直なこだわり。
NECとの協働が転職のきっかけになった。
NECにキャリア入社する以前。私は航空会社で、顔認証による搭乗手続きなど、NECと協働してプロジェクトを推進していました。難易度の高いプロジェクトだったこともあり、 担当の方とは何度も議論を重ねましたし、ときには厳しい指摘をさせていただくこともありました。ただ、NECの方々は最後まであきらめず、制限があるなかでも打開策を模索し続けてくれたんです。泥くさく、顧客視点にこだわる。その姿はクライアントとして非常に頼もしかったですし、経験上、ここまで伴走してくれたのはNECの方々だけでした。ただ、一方で「確かな技術力があるのに、その価値を社会に伝えきれていない」と感じることも多々ありました。
その後、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う市況の変化から、転職を検討するようになりました。そのときに、転職エージェントを通じて現在のDX戦略コンサルティング事業部の部長とお話する機会があったんです。新しい事業部を立ち上げるというお話を伺って「これまで培ってきた経営視点、現場指揮の経験が活かせる」と思いました。同時に「自分の手でNECの価値を社会に伝えていけるかもしれない。“もったいない”を解決するチャンスかもしれない」と直感したことが、NECに飛び込むきっかけになりました。高度な技術力と顧客視点で、世界を変革する。そんなNECのポテンシャルの高さに惹かれていたことも大きかったと思います。
10年先の未来に向けて、
お客様と、ともに歩んでいく。
DX戦略コンサルティング事業部のミッションは、デジタル技術を活用しながらクライアントの事業変革に伴走すること。そのなかでも私はカスタマー領域と呼ばれる「顧客戦略・顧客体験」、イノベーション領域と呼ばれる「新規事業・データ利活用」に関わるプロジェクトを主に担当しています。
コンサルタントの役割は、5年先、10年先のクライアントのあるべき姿を描き、そのために今やるべきことを提案、実現を支援していくこと。 もちろんフレームワークはあるのですが、事業の未来に必要なピースを埋めていくためにお客様を導く仕事ですから難易度は非常に高く、緊張感の高い案件が多いですね。常にコンサルタントとして、高い価値を提供できるよう、お客様の課題に全力で向き合う毎日です。
コンタクトセンターを例に挙げれば「将来、リアルな顧客接点の唯一の場となるかもしれない」というビジョンを描き、事業変革の成功が明確にイメージできるストーリーを提案していきます。ただ、誰しも未来を的確に予測することはできませんし、私の場合は「こういう未来もあり得る」「その場合は、このように変えていく方法や考え方がある」と余白を残すようにしています。重要なのは未来を決めつけるのではなく、時代の流れ、事業の状況を見ながらクライアントに伴走していくこと。ひとつのチームとして、お客さまとともに一歩ずつ、ともに未来をつくり上げていきたいと考えています。
企業変革は丁寧に、
時間をかけて育んでいくもの。
DX戦略コンサルティング事業部は、2021年4月にスタートしたばかりのチームです。NECのなかでも徐々に認知度が高まってきました。しかし、今よりさらに多くのプロジェクトにアサインされるためにも、今後は社内における訴求力を強めて「コンサルタントになにができるのか」を浸透させていく必要があると感じています。
しかし、どんなに大きな絵を描いたとしても、結局のところは愚直に一つひとつの仕事で信頼を勝ち取っていくしかありません。着眼大局、着手小局。大きな視野で本質を見極め、仕事に向き合うときは細部にこだわって実践していく。今後もこの言葉を大切に、まずは社内外のDXプロジェクトをひとつずつ成功に導いていきたい。
昨今、「企業変革」という言葉を耳にするようになりましたが、本来、新しい組織、新しい風土というのは時間をかけて育んでいくもの。急激な変化は業務に混乱を招くことがありますし、社員のモチベーションが置き去りになってしまうこともあります。将来に向けて一つひとつのアクションを積み重ねていく。そして気づけば、その行動が社会に大きな変化をもたらしている。もしかすると、これこそがNECならではの「社会に提供できる価値」なのかもしれません。