NEC Orchestrating a brighter world
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再びNECへ。外資系コンサルで培ったスキルを活かし、ビジネスの主人公を目指したい

松本 謙十

コンサルティング職
デジタルビジネスプラットフォームユニット
サイバーセキュリティ事業統括部

松本 謙十

サイバーセキュリティ事業統括部で、システム構築やコンサル業務などに携わる松本。新卒でNECに入社後、外資コンサルで研鑽を積んだ後、一段と成長した姿でNECへ戻ってきました。転職を経て得た信念、あらためて感じるNECでの仕事のやりがいについて語ります。

※2022年8月公開。所属・役職名等は取材当時のものです。

世界で闘えるグローバル人材を目指して。
入社から外資系コンサルファームへの転職まで

私は現在、サイバーセキュリティ事業統括部に所属し、セキュリティの領域でコンサルティング業務やシステム構築、教育分野のプロジェクトマネジメントなどを行なっています。

サイバーセキュリティの領域は、お客様にとって理解が難しいケースが多くあります。そのため、ソリューションの押し付けにならないよう、細心の注意を払います。お客様の課題や懸念事項をきちんと理解するのはもちろんですが、お客様にとって最適なセキュリティはどのようなものか、自分たちが持つアセットの中でどれが最適なソリューションとなるのか、両軸で考え、ご提案するようにしています。
NECへの入社は二度目となります。新卒入社時、NECを就職先に選んだ理由はふたつありました。ひとつ目は、大学で電子回路やロボット構築、ゲーム作成といったものづくりに関わっていたことから、自社製品やサービスを通じて社会にインパクトを与えられるような、日本のITメーカーに関心があったこと。

ふたつ目は、海外でも積極的に事業展開を行っていることです。学生時代に海外大学への留学を経験し、世界を舞台に、さまざまな国の人と一緒に働けるような環境に身を置き、世界で闘えるグローバル人材になりたい、という想いがあったからです。

入社して最初に配属された部門では、大規模なネットワークの構築プロジェクトや運用支援・改善提案、コンサルティングなどに関わっていました。

転職を決めたのは、入社して4年経ったころです。大きな理由は、よりグローバルな環境に身を投じたかったこと。新卒就活時の軸でもあった、グローバルで闘える人材を目指すにあたって、しかるべき経験を積みたいと考えていました。より厳しい環境の中で、もっと自分が鍛えられ、成長できる場所を求めていたのです。

グローバルな環境で、なおかつ力がつく職場はどこにあるだろうと考えたとき、真っ先に思い浮かんだのが外資系コンサルファーム。もともとNECでもコンサルティング業務にも携わり、お客様の事業を構造的に理解しながら、合意をとって価値を提供していく過程を楽しむことができていたので、最適な環境だと判断し転職を決めました。

外資系コンサルで培ったスキルを携え、再びNECに

外資系コンサルファームでは、セキュリティ対策の戦略立案など、テクノロジー分野をメインに、ビジネス戦略分野も担当しました。お客様先に常駐しながら、DX改革プロジェクトの案件にも携わりました。

前職の仕事を通じて多くのことを学びましたが、中でも強く響いたのが、徹底した顧客目線です。常にお客様の立場になって、論理的思考で考え抜くことの重要さを叩き込まれました。

加えて、社員一人ひとりのアウトプットに対するこだわりにも驚きました。「自分が会議に参加することでどんな価値が出せるのか」「お客様に対して自分の価値をどう表現できるのか」という具合に、時間当たりの付加価値や生産性を意識しながら働くことが、組織としても当たり前のような環境でした。
最も印象的だったのは、お客様として対面する相手の職位が高いこと。CxOなどの経営陣を相手に報告資料を作成したり、コンサルタントを連れてCIOの隣に座ってデスクワークしたり。そのような環境の中で、例えば物事の捉え方など、企業のトップと自分の考えのあいだに大きなギャップがあることに気づくなど、貴重な経験をすることができました。

企業のトップが部下やコンサルタントからの報告に求める、その高いレベルを直に感じ、ビジネスの真髄を垣間見た気がして、「なにごとも、経営責任を負う人の目線に立って考えよう」という自覚が生まれるきっかけになりました。「自分もいつかはこういうレベルで闘えるようになりたい」と強く思うようにもなりました。経営トップや、CxOを支えるコンサルタントの働き方や考え方を目の当たりにしたことは、自身のキャリアプラン形成にも大きく影響していると思います。

NECに戻ることになったきっかけは、現在の上司から「戻ってこないか」と誘われたことです。NECを退職してからもやりとりは続けていて、折に触れて再入社を誘ってもらっていました。前職でも相応のスキルが身につき、業務がこなせるようになるにつれて、コンサルタントとして外部から支援するのではなく、事業会社の中に入り、自分が主人公、リーダーとなってビジネスを作っていきたいと考えるようになっていったのです。外資系企業の日本支社という環境より、海外事業を展開する力のある日本企業、NECで大きな成果を出したい、という想いから再入社する道を選びました。

再入社に際して、葛藤がなかったわけではありません。幸い私の場合は、NEC在籍時の同僚と良好な関係を続けていたため大きな不安はありませんでした。報酬が下がってしまうことを受け入れる必要もありましたが、NECの社員として、自分が主人公となり、社会に大きなインパクトを与えられる仕事ができることに魅力を感じました。

あらためて感じるNECの魅力。
お客様の価値を高め、自社の事業拡大にも貢献

再入社してまず感じたのは、NECが大きな変革期を迎えていること。多くの社員が、「変わろう」「変わらないといけない」という意識を持ちながら働いていると感じました。以前とは違う、文化の変貌にとても驚いています。

また、良いものを作ろうという文化が社内に浸透していて、社員の一人ひとりが、NECの創業の精神である「ベタープロダクツ・ベターサービス」を、と本気で考えていることを感じます。重要なのは、“どうベターなのか”ということ。いまのNECには、お客様視点で考えられる環境があります。今後ますます、お客様にとってのベターが、NECにとってのベターにもなっていけばと思っています。

仕事をしていて、前職の経験が生きていると感じることがふたつあります。ひとつは、相手に対してシンプルな言葉で伝えられるようになったこと。外資系コンサルファームでは、会議の進行がとても速いのですが、その理由は、全員がそれぞれ徹底的に考えた上で臨んでいるからです。そのうえで、相手に明確に伝えられるように、論理的に言葉を組み立てる。「シンプルにいうと、こういうことだよね」と、高いレベルで理解しあえるまで考え抜くことが、強い一手を打つための条件。シンプルな言葉で伝えることを今でも大切にしています。

もうひとつは、仮説思考をするようになったこと。先が見えない状況でも、仮説を立て、重要な論点を導き出すことで、すばやく精度の高い仕事ができるようになったと感じています。

転職を経験したことで、社会の中でのNECの存在感を、以前にも増して感じるようになりました。自分が手がけた仕事が各国政府の公式文書で取り上げられたり、プレスリリースに掲載されて広く周知されたりと、NECには社会に対して直接インパクトを与えられるような案件が非常に多いです。また、再入社前に思い描いていた通り、自分が中心になって業務をハンドリングすることができています。お客様の役に立ちながら、自社の事業拡大に貢献できているという手ごたえがあり、大きなやりがいを感じています。

今後、組織の一員として目標としていることがふたつあります。ひとつは、セキュリティの分野で、グローバルレベルで競合他社に勝つことを考えながら新しいビジネスを作っていくこと。世界的にビジネスが変革期を迎えている中、どの事業に競争優位性があるかを見極め、そこに注力していきたいです。
もうひとつは、人材育成です。大きなビジネスは一人ではできません。チームメンバー個々人の知識やスキルアップを図り、チーム全体のパフォーマンスの底上げを図りたいと思っています。
個人的に目指しているのは、“期待値を超えていける人”になること。誰に対しても付加価値を提供できるような存在になって、「あの人が引っ張ってるんだな」と思ってもらえるようになっていきたいです。

My favorite CoV

My favorite CoV

NECでは社員が大切する行動基準を“Code of Values“として、5つ掲げています。その中で自身が最も共感するのは「思考はシンプル、戦略を示せるように。」というものです。
前職の経験の中で、徹底的に考え抜いたことを戦略として整理し、かつそれをシンプルに伝えることを学びました。これはとても難しいことです。しかしそれが個々人のスキルアップにつながり、その集合体としての会社の、つぎの強い一手が打てる原動力になると考えています。

CoV:「Code of Values」。NECグループ共通の一人ひとりの価値観・ふるまいを示した行動基準

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