目には見えなくても社会基盤を支える、NECのソリューション開発に共感。
大学では電気工学科に進みました。電気工学は、電気回路やエネルギー、情報と大きく3分野に分かれており、その中でも情報について私は興味を持ち学びました。元々パソコンに物心ついた時から触れていたこともあり、スマートフォンの登場で世の中の価値観が変わっていくのを目の当たりにしITの進歩というものに興味がありました。大学院では年代ごと顔の特徴をAIに学習させて、読み込んだ顔画像を年代ごとに変化させる研究を行っていました。そういう意味で就職を考えた際に顔認証技術のトップを走るNECを選択したのは自然な流れでした。
ただ、決め手になったのはNECのリクルーターの方の人柄の部分も大きく、とても親身に接してくれたことが印象に残っています。その中でNECが鉄道から航空分野まで幅広い領域に関わっており、自分自身知らず知らずにNECのソリューションに触れていることを知り、そうした間接的なものも含め社会や人の暮らしに役立てられている技術にとても共感できました。やはり、ただ新しいとか目に見える商品開発というより、社会基盤を成すようなソリューション開発に携わりたいという思いが自分の中では強かったです。
お客さまと向き合う中で気づいた、
システム開発に必要なコミュニケーション。
入社するとトランスポート・サービスシステム統括部に配属となりました。まず携わったプロジェクトは、海外に引っ越しをする際の荷物の内訳をリスト化する、物流企業のタブレットアプリの開発でした。海外の場合、荷物は輸出扱いとなるため、関税対象も含めて細かくリスト化する必要がありました。これまではFAXを使用していたのですが、それをペーパレス化しアプリにするという内容でした。実際に現場で使用されるスタッフの方ともお話しさせていただき、使い勝手や懸念点をヒアリングしながら開発の流れを一通り経験させていただきました。
2年目には同じく物流企業のインターネットを介した荷物の追跡サービスのサーバー移行に携わりました。今回はインフラ側の改修ということで、実際に自分で手を動かしサーバーを構築しプログラミングを行いました。システム開発には、業務とインフラ、データベースという3つの軸があり、2年間でアプリ開発、インフラの改修を経験したことで満遍なく知識を得ることができました。
2022年には既存システムのクラウド移行にも携わり、3年間、物流企業を担当させていただく中で感じたのは、お客さま個人単位で、この方であればこう話すと伝わるなど一人一人に対して向き合い続けることの大切さです。物流はその性質上、決して止めてはいけないシステムであるので、だからこそコミュニケーションの一つ一つが重要になると感じました。
好奇心を忘れず、リーダーとしてプロジェクトを導く。
現在は、引き続き物流企業の新規案件のプロジェクトリーダーを任せていただいております。これまでと違い、より一層お客さまの前で説明する機会が増えるのと同時に、チームメンバーを引っ張っていく立場だからこそ、社外はもちろん社内の人間とのコミュニケーションが重要だと感じます。何が課題でどう解決していくか、声をすくい上げ、先導していくことに責任を感じると共に大きなやりがいを感じています。
元々、身近なものの裏側が知りたくて、それがどう動いているのかという興味でこの世界に入りました。今は、お客さまがどういう仕事しているのか、どういう課題があるのかと、より俯瞰して見れるように、目線が広がってきたことを感じます。そういった好奇心を忘れないように進んで行きたいです。