NECの第一印象はダイバーシティ推進に積極的な会社。
大学では福祉を専攻し、障がい者と健常者との共生社会をテーマに学んでいました。そして、在学中に「TOKYO みみカレッジ」というイベントに参加した際、NECという会社の存在を知りました。このイベントは、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向け、聴覚障がい者が安心して東京を訪れることができるよう、聴覚障がい及び手話についての理解と関心を深めるというもの。その中で、NECがインクルージョン&ダイバーシティ推進に力を入れており、あらゆる多様性を尊重し、積極的に受容している企業であることを初めて知りました。
また、イベントに参加していた社員の方々が全員手話を使っていて、誰とでもきちんと目を合わせてお話をされていたのがすごく印象的でした。まずは相手を見る、その上でどんな障がいを持っているかを知ろうとする方が多いんだなって。そんな人たちとともに、NECで障がい者と健常者との共生社会を実現していきたいと強く思いました。
新型コロナウイルス感染症の影響により対面でのコミュニケーションが減っていく中で、人間関係をしっかりと築けるかといった不安もありましたが、I&Dチームとの入社前面談を通じて職場の様子を理解できましたし、私の障がいに対して理解をしようとしてくださるスタンスにも共感して、入社を決意しました 。
一人ひとりが、自分の力を最大限に発揮するために。
現在所属しているI&Dチームは、国籍や年齢、宗教、性別、性的指向・性自認、障がいの有無に関わらず、その人の持てる力を最大限に発揮できる職場環境を築くためのサポートを行っています。女性4名、男性2名で構成されており、私は障がい者雇用と女性活躍推進のために、社内の女性比率の推移を定期的にモニタリングするレポーティング業務を中心に担当。計画立案や外部報告に必要なデータを収集・最新化し、必要なフォーマットに整理して提供しています。
また、様々な障がいを持つ社員や、これから入社する方々一人ひとりの合理的配慮についての相談を受け付けたり、その人と職場にとって最善な方法の提案なども行っています。合理的配慮とは、車いすを使う社員の動線確保や視覚障がい者向けの音声機能付加、聴覚障がい者へ音声認識アプリを使った視覚的情報の用意など、それぞれの障がいに合わせて調整や変更をすることです。
私自身も、普段の業務の中で、チャットやスマートフォンの音声認識アプリを使いながら、上司や同僚とコミュニケーションを図っています。合理的配慮によって、様々な社員が自分らしく働いているという報告を聞くと、良かったという思いとともに、大きな達成感を感じます。さらに、レポーティングや合理的配慮以外にも、聴覚障がいを持つ社員の勉強会にI&Dチームと事務局の橋渡し役として参加し、上司や社員の方々から助言やサポートを受けながら、忙しくも充実した日々を過ごしています。
真のインクルージョン&ダイバーシティを。共生社会を体現するNECへ。
実際に働いてみて、NECは多様な人材が集まり、その様々な視点から生まれた意見をお互い活発に交換できる柔軟性の高い会社だと感じています。例えば、年に数回行われる「Diversity Cafe」というイベント。「産休・育休・産後ケア×LGBTQ」、「精神・発達障がい×聴覚障がい」といった2つのテーマを絡め、当事者の話を聞いて意見交換を行っていますが、部門やグループ会社を超えて本当に様々な社員が集います。外国籍社員や女性社員、LGBTQ、障がい者などが思い思いに意見を交換することで、全社員が「誰もが働きやすい職場」について考える機会が創出されているのです。
多様な人材が、それぞれに活躍できる場がある。そのことを知ってもらうために、NECではそれぞれの当事者のネットワークづくり、インクルージョン&ダイバーシティをテーマにした社内イベントなど、多様な活動が行われています。この活動があるのは、自分が入社する以前から地道に活動してきた先輩社員たちのおかげであり、私自身も未来に渡ってその想いを受け継いでいく責任があると感じています。これからも、当事者のネットワークづくりやイベントなどを通して、NECのI&Dの取り組みや、様々な社員の活躍を広く伝えていきたいですね。「できることは自分で、できないことは助けあって」という基本理念のもと、NECは共生社会を体現できる会社だと確信しています。