ニーズに対してソリューションで応える、社会インフラに携わりたいという思いから。
大学では政治経済学部に進み、先進国の技術がどのような形で途上国に伝播していくのかを様々な要素を割り出しながらデータを基に分析することに取り組んでいました。就職活動のタイミングで改めて自分がどんな仕事に就き、何をしたいのかを考えた時に、元々、IT業界に興味はあったのですが、単に新しいサービスや技術を扱うだけではなく、どう人々に役立ち生活を支えるものになるのかという、ITでも社会基盤やインフラに関わる仕事をしたいと思いました。
説明会や面接に足を運び企業の方々と接する中でNECに入社したいと思ったきっかけはインターシップに参加したことです。そこでは、架空の自治体向けに課題である水道の老朽化をどう解決するか提案するというグループワークを行ないました。私のチームは水道管が壊れそうな場所を事前に検知し、さらに優先順位をつけて見つけ出すという内容の発表を行いました。そこで私は、課題に対してどう解決するかを見出すことにとてもやりがいを感じました。その経験やNEC社員の方の人柄に触れて入社を決意しました。
新事業会社の立ち上げに、必死に走り抜けた4年間。
入社後は第一金融ソリューション事業部に配属となりました。ミッションがお客さまと新しいビジネスを起こすというグループで、新しい決済サービスを作るというプロジェクトに携わり、お客さまと共に事業会社を設立し並行してサービスのリリースに向けてアプリケーションの検討やコールセンターの立ち上げを行いました。上司の方と並走する中で、お客さまはもちろん社内の法務部や広報部を巻き込みながら皆でプロジェクトを進める経験や、NECにいながら新事業会社を立ち上げるというベンチャーのような経験を積むことができました。
社内の人からも「中々できない経験だし、とても幸運な配属だった」とお声がけいただいていたので、当時は本当に必死に4年間走り抜けました。
NECの中核を担う顔認証技術を活用した製品開発とエンドユーザーの反響。
2018年に異動となりNECでも中核にあたる顔認証技術を活用した決済システムの製品化に携わりました。今まで実証実験やデモ用に開発したものを製品化するもので、そのために必要な機能をどこまで絞るかやユーザビリティーの検討など、SEと何度もディスカショッンし実装に向けて調整を行いました。また、販売に向けた提案書をいくつも作成し、お客さま向けのマニュアルも制作しました。前の新事業会社立ち上げの際も似た制作フローを経験していため、今回の顔認証決済システムの製品化にとても役立てることができました。そして、このサービスは大手飲料品メーカーの自動販売機に実装され商用化することができました。実際にお客さまから新規顧客獲得効果にもつながったとお話しいただき、ニュース番組でも取り上げられるなど反響を得ることができました。
さらに一歩、自分の価値、NECの価値へと繋げるために。
これまで、新規事業会社の立ち上げや顔認証決済システムの製品化など、NECの中でもなかなか経験することのできないプロジェクトに携わることができました。今後は、この経験を活かしつつビジネスを通し共創活動を作り上げていくフェーズから関わっていきたいと思います。
将来には現在携わる領域からさらに拡げて、様々な課題が残される医療や介護の分野をITの力で解決できるような、そんな取り組みにも挑戦していきたいです。それがさらに自分の価値を高め、NECの価値に繋がると信じています。