新興国の成長基盤となる社会インフラを支えたい。
その夢をかなえるためにNECに飛び込んだ。
私は子どもの頃、将来は医師になり新興国の医療現場を支えたいという夢がありました。そのためにアメリカの大学・大学院へ進学。視野が広がるにつれ、その夢は医療分野にこだわらず、アジア・アフリカ地域での経済基盤づくりに貢献したいという夢に進化。帰国後に就職活動を行う中で、NECのパソリンクがアフリカのネットワークを支えていることを知り、ここなら自分の夢を実現できると入社を決めました。
入社後は希望通り海外事業部に配属。しかし2年目のときには大きな人員削減もあり、正直ショックを受けました。申し訳ない気持ちになり、海外出張などの経費を抑えたこともありました。また、コストカットのため海外向けの製品の仕様がどんどん削られてしまい、お客様に製品の良さをどう伝えたらいいか分からないというジレンマを抱えて仕事をしていました。
NECが持つ潜在能力を活かしていけるかは、
社員一人ひとりの努力次第。
入社当時、海外事業に注力するという方針の割には、選択的な投資がなされていないと感じていました。そんな中でも、なぜか私には「夢を実現できるのはこの会社だ」という確信めいたものがあったのです。
ターゲットにしたいグローバルな市場があり、手がけたいインフラ事業もあり、技術力もある。その上、優しくて優秀な人材も揃っている。この環境を上手く活かせるかは私たちの努力次第。だから、このままNECで頑張ろうという気持ちは、不思議と揺らぎませんでした。大学時代を過ごした海外では転職してキャリアアップするのが当たり前な価値観で、正直に言うと、入社前には自分がこんなに長くNECで働くとは想像できませんでしたが、NECで働いていることを誇りに思っています。
お客様の価値に向き合うことが
社会価値の創造になる。
今までのNECは、プロダクトアウト的な会社だったことは否めません。しかし、4~5年くらい前から、「お客様の価値」という言葉が社内で少しずつ話されるようになってきました。お客様の課題は何なのか。それを解決することでどういう価値を生みだしていくのか。そこを起点に考え、製品やソリューションを生み出していくことが大事だという共通認識ができ、それが「社会価値創造」という言葉に繋がっているのです。
海外事業の中でもNECのソーシャルバリューデザイン(お客様との共創を通じて価値を創造するためのNECオリジナルの手段)という考え方が広がり、会社全体が良い方向に進んでいると感じています。海外事業部で事業の取りまとめをしているのは、本社にいる私たち。海外の現地法人に方向性を示して、どうやって社会価値創造を作っていくのか。ブレイクダウンし伝えながら、仲間とも共創していくことが大切だと思っています。
社会価値創造の実現が、
私の夢の実現に繋がっている。
現在、私が携わっているのは、今まで2~3Mbpsしかなかったインターネット回線速度を何年か後に50Mbpsまで引き上げるというプロジェクト。国策としての指針に基づき、その国のオペレーターと共に創っているプロジェクトです。NECも参画し、据え付け工事などを行っている段階です。このプロジェクトを通じてインターネットの接続品質が格段に上がり、ビジネスチャンスが広がっていく。そして経済が成長していく。まさに、自分の仕事がその国の経済基盤をつくっているということを日々、実感すると同時に、自分の夢の実現に近づいていることを肌で感じています。
NECはグローバル企業ですが、世界のマーケットの中ではまだまだ挑戦者のポジションにいます。日本企業ならではの技術・品質の高さや、様々なソリューションなどNECが持っている強みを上手く組み合わせて、どうお客様に価値を提供するか。働く一人ひとりの社員が考え、成すべきことだと思います。