NEC Orchestrating a brighter world
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【イベントレポート】キャリア入社で活躍する女性HRリーダーに聞く「NECで挑戦する意義とは?」

丸山 佳子(写真左)

グローバルHRビジネスパートナー統括部
クロスインダストリービジネスユニットグループ ディレクター

丸山 佳子(写真左)

新卒で海外経済協力基金(現JICA)に入社、その後留学などを経て外資系製薬メーカーの人事で19年、人材開発、HRBP、タレントマネジメントに従事。2020年10月NECに入社。HRBPとしてビジネスリーダーと共に組織・人の課題解決に取り組んでいる。

大平 衣莉(写真右)

HRコンサルティング統括部
グローバルイノベーションビジネスユニットグループ ディレクター

大平 衣莉(写真右)

新卒で入社した大手電機会社のHRとして給与計算オペレーションからスタートし、人事制度改定、役員人事、HRBPを経て、2020年12月NECに入社。担当ビジネスユニットへの人事制度・施策の浸透のリードを担う。加えて、全社人事制度・施策プロセス改革、統括部内の組織開発プロジェクトに参画。

自分らしいキャリアを考えるきっかけとなるイベント「NECキャリアデザインカフェ」。2023年8月24日(木)に開催したキャリアデザインカフェのテーマは「HRリーダーに聞く、NECで挑戦する意義とは?」。HRリーダーとして活躍する丸山 佳子と大平 衣莉が、日本電気株式会社(以下、NEC)で挑戦してきたことや、仕事のやりがいについて語りました。

これまでのキャリアについて──HR領域からビジネスに貢献する

──お2人は、2020年にキャリア入社されています。まずは、これまでの経歴と現在のお仕事について教えてください。

丸山:前職では、外資系の製薬メーカーで人材開発やHRBP(HRビジネスパートナー)を担当していました。とてもよい職場で、約20年勤務し、HRに関して多くの領域を経験させてもらったので、「そろそろ次の全く異なる環境でチャレンジしたい」「キャリアの後半は日本企業で働きたい」と思っていたので、NECに入社しました。

現在はHRBPとして、ビジネスリーダーのみなさんと共に、人と組織の課題解決に取り組んでいます。

大平:私は、新卒で日系の大手電機会社に入社しました。給与計算のオペレーションからキャリアをスタートし、その後は人事制度の改定やHRBPに従事していました。

ずっと同じ会社で働いていたので、「もっと他の企業も見て、新たなキャリアステップを探したい」と思ったことが、転職を決めた理由です。

入社後は2年間、HRBPとして活動した後、人事の変革を浸透させる役割としてHRコンサルティング統括部が創設されたことを機に異動。現在は、職場のピープルマネージャーの困り事を、HRの専門領域から一緒に解決しています。

──HRコンサルティングと聞くと、なじみのない方も多いと思いますが、実際どのような業務をされているのでしょうか? 

大平:コンサルティングという言葉はすごくカッコイイのですが、実際に取り組んでいることは、困り事を解決して、ピープルマネジメントを日々前進させていくということです。

たとえば、パフォーマンスが出ていないメンバーに対して、評価の時に上司がどんな言葉を使えば改善に向けて課題感を持ってもらえるかを一緒に考えたり、NECの中にある制度や施策を活用して、どういう育成プランを用意すべきかを一緒に考えたりといった取り組みをしています。

──ビジネスの最前線で働く人が最高のパフォーマンスを発揮できるような後押しをするということですね。

丸山さんは、入社されてからさまざまなプロジェクトを手がけてきたと思いますが、とくに印象的だった仕事はありますか?

丸山:現在担当している、クロスインダストリービジネスユニット(以下、CIBU)で実施したワークショップです。

このビジネスユニット(BU)は、2023年4月の組織再編で、事業の性格も歴史も異なる3つの組織が統合されてできた、総勢約2,000名もの大所帯です。そのため、BU長である役員と「これが私たちの組織がめざすものです」と言えるものを明確に作り、組織として一体となってパフォーマンスを発揮する基盤を作りたいと話していました。いわゆる組織開発の領域です。

そこで、BUの経営幹部8名に集まってもらい、組織文化のベースになるビジョンや行動指針などをブロックを使いながら考えるチームビルディングワークショップを開催しました。

▲CIBU幹部が集まり、ビジョンや行動指針を考えるワークショップを実施

その際、大きな軸となったのが、海外スマートシティを統括している、NECインド社の社長も兼務する幹部でした。

実は、NECインド社は、NECグループの中でもトップのエンゲージメントスコアを持っているんです。もちろん、もともとトップにあったわけではなく、彼の社長就任後にさまざまな取り組みをしてきた結果です。

そこで、このワークショップで彼にここまでのジャーニーをプレゼンテーションしてもらいました。ユニットの一体となってよりよい組織をつくっていこうとする大きな動きのトリガーになったと感じています。

私自身がHRBPとしてどういう関わりをしたかというと、このワークショップを行うことで組織としての成長をレバレッジできると考え、BU長と対話しながらこうした場をデザインしました。今後CIBUがビジネスの成果を上げていくために、この組織に集う多様なメンバーがお互いの違い、多様性をうまく使っていく端緒にしたいという強い意図がありました。

現在進行形のプロジェクトですが、大きな組織の変化のきっかけを作るような場をデザインできたことは、このBUの大きなモメンタムを作ることにつながったのではないかとひそかに自負しています。私は組織のコーチでもあるので、自分の強みを利用して組織の成長に関われることに、大きなやりがいを感じています。

リーダーの挑戦──先進的な取り組みに、コラボラティブに挑む

──次は「リーダーの挑戦」というテーマで、これまでチャレンジしてきたことをお伺いします。大平さん、いかがでしょうか。

大平:NECでは、より多角的に適切な評価ができるよう、直属の上司がつけた評価を別の役職者もチェックする「ラウンドテーブル」という場を設けています。ただ、「制度があるからよい」のではなく、「その制度がしっかりと運用されていくこと」が大事です。ラウンドテーブルは私よりも役職の高い方々を相手にすることですが、そこでひるんでいてはいけません。

たとえば、私がファシリテートをしている時のことです。家庭の事情や育児などで短時間勤務を選択せざるを得ない社員に対して、上司の方が「短時間勤務だからこういう評価なんです」と発言されたことがありました。そこをピックアップして、本当にその理由が適切なのか、と全員で議論することにしました。

そもそもアサインメントが適切なのか、もしくは配慮するべき事項だから致し方ないのかなど、等級に合わせたレベルよりも評価が低くなってしまうことに対して、きちんと納得してもらえるフィードバックの適切な内容をみんなで議論することを進めました。

1人の目線だけではなくて、第三者の目線からもしっかりと議論することで、評価やフィードバックのレベルを向上させられます。そういう仕組みがあり、その議論を活性化することにより実際の効果が得られる。本来の目的に合わせて制度をしっかりと回していけるファシリテートができたと感じています。

──大平さんは、入社してから先進的なことに挑戦した機会はありましたか?

大平:全部が先進的な挑戦の機会だと思っています。というのも、他の日系企業と比べて、NECの人事制度や施策はすごくスピード感が早くて、数年先を行っている感覚なんです。少し先の失敗事例や成功事例を蓄積しているところなので、そのぶん参考にできるモデルがありません。

だからこそ、課題をどう乗り越えていくか、制度や施策をどう運用して、どう浸透させていくかというコミュニケーションを、自分で考えなければいけないんです。すごくチャレンジングですし、大変ですが、おもしろい課題がいっぱい転がっている環境だなと感じています。

──丸山さんは外資系の企業から転職されていますが、どんな印象を持ちましたか?

丸山:NECの人事制度は、かなりグローバル企業のシンプルな制度に近づいてきていると思います。現在の制度は、外資系企業から転職してくるHRプロフェッショナルの方にとってもそれほど違和感がないのでは、と感じます。

もちろん難しさはありますが、制度面でのインフラが整いつつある中で、日本の企業の改革を進化させていくというチャレンジができるという意味でも、HRの役割はとても重要だと思っていますし、そのおもしろいチャレンジができる場であることも魅力だと思っています。

──私たち自身で新しいものを生み出していくということですよね。その中で、この4月にHRBPの機能が、2つのグループに再編されたと伺いました。組織再編の影響はどうでしょうか。

大平: HRコンサルティング統括部は、HRBP統括部から分割されてできた組織なんです。NECは事業体が大きいため、人事機能自体も大所帯で、双方合わせると数百人の組織になっていたので、そこを機能別に最適化することになりました。

その再編に伴い、HRBPとHRコンサルティングで、具体的に業務の線引きをどこに置くか、どういった協力体制にすれば良いかという共通のイメージを持つ必要があり、役割定義や私たちがめざすものなどを、半日かけて議論しました。

▲それぞれの役割やめざすものを議論したHRメンバーでのワークショップ

棲み分けを明確にするために厳しい議論になることも予想していたのですが、実際は、とてもポジティブで充実したものでした。HRとしてNECにどう貢献していくのかについて、「こういうこともできるよね」「そのためのリソースは足りているの?」など、お互いのことを思いやりながら共通のゴールに向かうための話し合いができたと感じています。

丸山:「チームとして先に進むために、こんなに素敵な仲間がいるんだ」と、とても心強く思えた瞬間でした。NECのHRチームは、すごくコラボラティブな環境で仕事ができると、自信を持って言えます。

これからのHR──「挑戦する人の、NEC。」を実現する

──お2人が感じるNECでHRとして働く魅力、そしてこれから挑戦したいことを教えてください。

丸山:HRのメンバーはキャリア入社の社員も多く、アメリカ系の企業、ヨーロッパ系の企業などで経験を積んできた人もいます。その経験・知恵を共有しながら、「一緒に成長していこう」「一緒に良いものを作ろう」という環境があるという点がとても気に入っています。

そういったカルチャーの中で、ビジネスを支えて成長させるHRBPという仕事ができることも魅力です。私も、NECで日々新たな学びをたくさん得ています。

そのために、HRBPがより戦略的で、より高度な貢献をしていくための仕掛けを用意することが、私にとって大きな課題です。HRBP一人ひとりが成長し、チームも成長し、「HRBPに相談すると、こんなことが実現するんだ」と実感してもらえる事例を増やしていきたいと思っています。

大平:当社には、「挑戦する人の、NEC。」というHR方針があります。この言葉通り、どんどん進化することを体感できる、そしてそれを求められることが、NECで働く魅力です。

たとえば、HRコンサルティングというポジションも、他の企業にはあまり事例のないチャレンジングな取り組みです。どう動いていくべきかを組み立てていく楽しさを味わいたいと思っています。

──最後に、HR職でキャリアアップを考えている方に向けて、メッセージをお願いします。

丸山:私がNECの働き方ですごく気に入っているのは、いろいろな場所で働けるということです。自宅でも会社のカフェテリアでも、その日の気分で自分が集中できる場所を選べますし、きちんと成果を出していれば、子どもの学校行事等に合わせて中抜けなども可能です。

本日お話した通り、NECのHRは大きなチャレンジができる一方で、とても楽しく働くことができます。NECに興味を持っていただいた方のご応募を、お待ちしています。

大平:人事は現場に対する理解も重要ですから、キャリア入社の場合は、どうしても最初は現場の情報量に差があります。ただ、求められているのは、NECにはない知見や経験です。私自身、入社してからの3年で、プロパー社員との時間の差はなくなってきたと感じています。

もちろん、挑戦するとなれば、大変なことや難しいこともあります。けれど、NECのメンバーは、助けてほしいときに共に戦ってくれる人たちばかりです。挑戦できる場所や環境がたくさんありますので、ぜひ一緒に働きましょう!

──ありがとうございました。

NECでは、年間約600名がキャリア入社しています。働く場所や時間を自分でデザインできる環境、伸ばしたいスキルを学べる研修など、皆さまが思い描くキャリアをサポートできる体制を整えていますので、まずはぜひ、キャリア採用イベントにご参加ください。

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