正解のない世の中へ。
変化の中で生まれたのが私たちの新組織。
海外の大学を出て、最初は日本企業で経験を積みたいと選んだのがNECです。その理由は、「テクノロジーを使ったソリューション営業が面白そう」というものでした。ですが、徐々に社会の変化の中で「ソリューション営業」が通用しなくなり、NECはイノベーションのジレンマにはまってしまったと感じています。
NECは正直な会社で、常に真摯にお客さまと向き合ってきましたが、そうした“正しいこと”をやっているだけでは潰れてしまう世の中になってしまった。デジタルテクノロジーが進化し、市場が大きく変わっていく中で、今やお客さまの中にも答えがない状態です。例えば「AI」を使って何をするべきか、誰も正解はわからない。そんな中で、これまでのソリューション営業がしてきた、“お客さまの経営環境を理解して、最適なシステムを提案する”という事業モデルだけでは成り立たない。お客さまと一緒にビジネスを企画し、創造できるコンサルティングの力が求められているのです。
時代に合わせて変わろうとする、
覚悟の中で生まれたのが私たちの新組織。
NECの強みは、まずテクノロジー、それとビジネスにおける実行とデリバリーの力にあります。足りないのは、企画力と創造力だけ。これはやり方さえ変えればいい話なので、NECにとって不可能なことではないと思っています。もちろん大きな組織なのでやり方を変える難しさもありますが、変わらなければいけないという覚悟を持って臨んでいる。私が今いるデジタルインテグレーション本部が新設されたのも、そのための一歩です。
NECは大きな変化が起こっていますが、その中で改めて気づいたのは、やはりデジタルテクノロジーに強い会社であるということです。研究所を見ても、世界に誇れるデジタルテクノロジーをいくつも持っている。それをグローバルに展開できる組織さえあれば、スケールできる爆発力はある。NECのテクノロジーでできること、そしてより多くのステークホルダーを巻き込んでいけるNECだからできることを考え、このデジタルテクノロジーの流れを良い方向に持っていきたいと考えています。
変化を楽しめる多くの個性が集った
「チーム」を作り上げていきたい。
私は今、デジタルインテグレーション本部デジタルファイナンスチームのリーダーをしています。この組織では、「金融領域でグローバルビジネスを作る」、そしてNEC内における「新しいチームを作る」という2つのテーマに取り組んでいます。企画力や創造力を持って新しいビジネスを作ることが求められる中で、それができるチームをつくりたい。新設したばかりの組織ですが、既にデジタルバンキング先進国である北欧の会社と一緒にグローバルビジネスを立ち上げたりもしています。
今後のNECで求められているのは、何よりも変化を楽しめる人です。具体的には、テクノロジーの変化と、社会における大きなトレンドの変化、最終的なエンドユーザーのニーズ、この3点を捉えて新しい価値をデザインしていける人。もちろん得手不得手がありますから、だからこそ「チーム」を作ることが大事だと思っています。
社内の新陳代謝が進み、世の中も大きく変わる。
新しいことがしたいなら、これからが面白い。
NECに入るなら「今」がいいと私は思います。新陳代謝を進めてきて、次の世代が活躍できる土壌はできた。これから入ってくる人は、過去への後ろめたさや義理を感じる必要もありません。これからの世代が新しいことにチャレンジしていけるので、すごく面白い時期になっていくはずです。
また、「第4次産業革命」とも言われますが、世の中の社会経済もデジタルテクノロジーを中心とした大きな変化の潮目にあって、倫理観を踏まえたAIの活用等、どの方向に進んでいくのか方向性を示すことが重要な問題になっている。そんな中で、NECはマルチステークホルダーと会話できるポジションにいる会社として歴史ある会社として、世の中を良い方向に持っていくための責任があります。私自身も、官学とも連携しながらディスカッションや勉強会をよくしていますし、その上で今後は情報発信をしていこうと考えています。これができるのは、やはり120年の歴史と信頼を積み重ねてきたNECだからこそ。土台はあるので、その上で新しいビジネスを生み出して、テクノロジーを良い方向に使っていきたい。新しい方々とそんなチャレンジを一緒にしていけたらと思っています。