モノ売りからコト売りへ。
シフトチェンジするNECにワクワクしながら入社。
情報系の大学を卒業後、興味のあったSEとして大手SIerへ入社しました。入社後はまず、市役所など自治体向けのシステムを開発する部署で、アプリケーション開発を5年担当。その後は拡販や営業企画など、企画職種の仕事に7年ほど携わりました。 全国の営業向けにセミナーを開いたり、販売企画したり。多様化するマーケットをとらえ、ニーズに見合った提案方法を考えるという企画の仕事に、思いがけない楽しさを覚えました。
新卒入社した会社でずっと働こうと考えていた私でしたが、もし企画職で採用してくれる会社があるのなら挑戦してみたいと思うようになっていました。今後のキャリアを考えた際、それもひとつの選択肢かもしれないと、転職活動をスタート。その時に、真っ先に頭に浮かんだ会社がNECでした。実は新卒の就職活動の際に、魅力を感じていた1社だったのです。
「NECはモノ売りから、コト売りへシフトする。その流れを拡大したい」。面接で聞いたそんな話に「まさに自分が日頃から考えていたことだ!」と激しく共感してしまいました。前職では公共分野に特化していたけれど、NECなら全業界をターゲットに活動できるというところも大きな魅力。NECで「コト売り」ができたら、社会にどれだけ大きな価値を提供できるんだろう。そんなワクワクした気持ちを抱いて、NECに入社しました。
独自技術をうまく組み合わせて、
社会により良いソリューションを。
私が所属するシステムプラットフォームBUでは、端末、ネットワーク機器、コンピュータ、ソフトウェアなどの製品や、保守サービスを企業や自治体などへ提供しています。長年、ハードウェア単体のモノ売りビジネスが中心でした。しかし、お客さまの多様なニーズに応えるために、近年では、社内外の複数の製品を組み合わせて価値を提供するコト売りへの転換を進めています。例えば、NECの顔認証技術と、グループ会社のデジタルサイネージ技術を組み合わせて、ディスプレイの前にいる人の性別や年齢層を見分け、ターゲット属性に合った広告を表示させるソリューションを提供したり。そうした「コト売り」を進める際に、製品の組み合わせ方や、社内外で必要な手続きを標準化することで、コト売りへの転換を促進していくことが私の役割です。
また、最近ではリカーリングビジネス(※)の推進にも着手しています。あらゆるデータを分析・活用して、継続的に収益を得られるビジネスモデルを検討。立場的に、お客さまへの価値提供は、どうしても間接的になってしまいます。それでも、顔認証とサイネージを融合させたソリューションのように、自分の仕事を通じて、新しい価値を社会に提供できた瞬間は最高にうれしい。また、120年以上の歴史あるNECの変革に貢献していることにも、大きなやりがいを感じています。
※リカーリングビジネス:1回の販売で取引が完了することなく、継続して取引をおこなうシステムを構築すること。繰り返し利益を得ることができるビジネスモデル。
前例のない事業モデルをつくるために、
あえて社内の空気を読まない。
入社した当初のNECは、本格的なカルチャー変革が始まる前ということもあって、今以上に保守的でした。「まだやっていないこと・これから始めること」を広めることが私のミッションです。しかし、当時は変化を好まない人たちとの摩擦もありました。もちろん、今までのやり方を変えることへの抵抗感もわかりますし「私の感覚がおかしいのかも?」と迷うこともありました。でも、そんなときに部署の仲間や、関わった人たちから「外からの意見を言って欲しい」「新しい視点を大事にしてほしい」と言ってもらえて、ふっきれました。変革にはきっと、私のように、これまでのNECを知らない者の視点も大切だと思うのです。だからこそ、今もあえて空気を読まず、思ったことは遠慮なく口にするようにしています。
変革が必要だと思う一方、残すべき良い企業文化もたくさんあると感じています。例えば、ボトムアップで現場の声を上げやすい風土。自由度があるからこそ、高い精度の生体認証や新しいAIの応用など、NEC独自技術もたくさん生み出されています。こうした良い文化を大切にしながら、古いNECから脱却していく。そうすることで、前例のない新しい事業モデルの確立を目指したい。NEC発の優れた独自技術を活かしたソリューションを、もっと世界へ広めていきたいと思っています。
私自身、入社する前にNECに持っていたのは「保守的・堅い」といったイメージでした。でも、それは昔の話です。多様性を大切にするカルチャー。自由な働き方。そして何より、変革のど真ん中で挑戦できる機会がある。これから入社する方には、日本のどの会社でも得られない経験ができると思います。現場から一緒に、NECを、社会を変えていきましょう。