まったく新しい挑戦をするために、
新卒で入ったNECへの転職を決めた。
20年も前の話になりますが、就職活動をしていた頃はインターネットが爆発的に普及し始めた頃でもありました。「IT」そのものが社会の大きなトレンドで、大きな成長性を感じて1998年にNECへ入社。配属された大手通信キャリア部門で17年間、営業としてのキャリアを歩んできました。大手通信キャリア担当として3GやLTEの基地局拡大を担当し、新しい日本の通信インフラの構築に立ち会うこともできました。
転職を決意したのは2015年のこと。NECでの実績を武器に、通信業界のスペシャリストとして外資系大手通信企業に入社しました。次のステップでは大手SI企業に移籍。通信キャリア領域の営業としてキャリアを積み重ねてきました。この時点では正直、更なる転職のことなど頭にありませんでした。
NECを飛び出した私が、なぜNECに再び入社したのか。通信業界での経験を深めてきた私ですが、今後の成長を考えたとき、「通信業界以外の、もっと幅広い業界に対峙できる経験も必要ではないか」と気がついたのです。そんな時に、NECの中のコンサルティング領域でネットワーク部門が立ち上がり、5G領域で事業開発やコンサルティングを遂行できる人材としてお話がありました。
事業開発やコンサルティングの経験はありませんでしたが、これからの成長を考えてNECへの再入社を決めました。「出戻り」という気持ちはありません。NECという企業の新設部門で、まったく新しいチャレンジをする気持ちで飛び込みました。
社会課題から企業の課題まで。
5Gやロボティクスで切り開く未来。
現在の部門ではネットワークコンサルタントとして、製造業から物流企業、パブリック市場にいたるまで幅広いクライアントを担当中です。それぞれが抱える課題に対して、5Gを利活用したネットワーク戦略やアプリケーション開発などのソリューションを提案しています。コンサルティングを軸とした取り組みは、大きく3つの領域があります。
一つ目は「5Gを導入したいが何に使えばいいか?」という状態のクライアント課題への対応です。ユースケースによる事例紹介など導入のコンサルティングを行っています。二つ目は「5Gの導入は決まっているが、どうネットワーク設計をすればよいか?」という課題を抱えたお客様への対峙です。ネットワークを提供するにあたって、コスト面や品質面の戦略立案を行っていきます。三つ目はおもにロボティクス領域でのアプリケーション事業開発です。例えば案内、清掃などのサービスロボットや自動フォークリフトなどを5Gのネットワークで制御し、無人化を実現する。このようなアプリケーションを開発することで、5Gのユースケースを創出しています。
5Gの導入はまだまだスタート段階ですが、日本社会は労働人口の減少という大きな課題を抱えており、全ての業界が5Gを活用した生産性の向上に高い関心を示しています。ですから、私たちの提案がこれからの社会に与える影響は大きく、新たな社会の可能性を広げていくことができる仕事です。社内にも、私自身にもまだまだ知見が少ないので日々試行錯誤です。しかし、自分たちの成長が社内外に与える影響の大きさを考えると、立ち止まっている時間はない。そう思いながら日々、前進を続けています。
個人の成長が会社の成長につながる。
誰もがNEXT NECをつくる主役になれます。
NECで再び働くようになり感じることは、会社を変えていこうという意志が各所に芽生えていることです。具体的に言えば、以前と比べて各ビジネスユニットが横断的に繋がりはじめ、総力を結集させて同じベクトルで動いているように感じます。これまでは、部門が違えば別会社という雰囲気がありました。そのため、幅広い技術力と人材が豊富に揃っていながらも、大きな組織ゆえに課題に対するレスポンスが遅く、ベンチャーや専門集団に負けてしまうケースもよくあったと記憶しています。
変革といっても、DXや5Gが普及しつつある中で、これから起こりうる変化を見通し対応していくことは容易ではありません。しかし、この変革をしっかりとやり遂げることができれば、お客さまや社会に対して新しい価値を創造していける唯一無二の企業になります。今、NECで働く良さは、歴史ある企業の新たなカルチャーづくりに主体的に参加できることだと思っています。私自身、新たに策定された Code of Valuesの1つにある「行動はスピード、チャンスを逃さぬように」を日々意識しており、この大きな変革に主体的に取り組み、未来のため、会社のため、そして自分の成長のために、動き続けていこうと思っています。