NECが目指す社内DXとIT戦略プロモーションの姿。

近年、働き方改革やデジタル化の流れが強まる中、NECはグループ全体で10万人を超える社員の働き方そのものを大きく変革するため、IT戦略とDXを軸とした取り組みを加速しています。その中核を担うのが、NECでは自社をゼロ番目のクライアントとして社内DXを推進する、「クライアントゼロ」という考え方です。
コーポレートIT戦略部門 デジタルID・働き方DX統括部のMiki K.は、「社員一人ひとりの働き方をより良くすること」を想いに、日々新しい技術や仕組みを現場に浸透させる役割を担っています。Mikiは、自らの業務について「従業員の働き方を本質的に変え、よりスムーズで効率的な環境を作るための推進役」と語っており、その姿は今のNECの変革を象徴しています。
NECには日本を代表するIT企業として、顔認証やAI、5Gなどの最先端テクノロジーによって社会や業界のデジタルシフトをリードしてきた実績があります。ですが今回紹介している「クライアントゼロ」は、そうした技術力を単に外部へ提供するだけではなく、「まず自社の働き方を変える」ことからスタートしている点がポイントです。グループ各社や多拠点の社員を巻き込みながら、大規模で複雑な組織に対して一貫したDXを実現するという挑戦の最前線――それが今のNECの社内プロモーション施策の実態です。
MikiをはじめとするIT戦略部門のメンバーたちは、こうしたNECの“内なる変革”を推進し、そのノウハウや実践知を外部にも展開していくことで、社会全体の働き方改革にも貢献することを目指しています。
デジタル技術を活用した「社員が働きやすい環境」づくり。

NECでは、最先端のデジタル技術を最大限に活用し、社員がより働きやすく、安心して業務に取り組めるオフィス環境の実現に力を入れています。その象徴が、NECの強みである顔認証技術による入退室管理やセキュリティ機能の強化です。
たとえば、オフィスへの入館やフロア移動、ロッカーの解錠やオフィス内の決済システムまで、顔認証だけでハンズフリーで行える仕組みを整備。社員証やIDカードを持ち歩く必要がなく、身軽にスムーズな移動ができるようになりました。
業務効率化の面でも、オフィスや会議室の混雑状況を可視化するダッシュボードや、データに基づいた利用予約システムを導入することで、社員同士が無駄なくスペースを使い、快適に過ごせる工夫が施されています。会議予約や問い合わせもすべてデジタル化され、手間やストレスの軽減に寄与しています。
このように、NECでは自社の強みであるデジタル技術を自ら体験しながら、その成果を社員の日常に定着させることで、より豊かな働き方と快適な業務環境の実現を進めています。
DX推進の成果を体験型で発信し続ける取り組み。

NECでは、自ら実践したデジタル技術やDXの取り組みを、社外にも積極的に発信しています。その代表的な施策がショーケースです。NEC本社のオフィスフロアを実際に見学できる場として開放し、訪れた企業や関係者が最新の顔認証システムやデータ活用型の働き方を体感できるようになっています。
たとえば、ショーケースでは顔認証カメラによる入退室や、警備ロボットによる安全管理、スマートフォンを使った社員認証など、最先端技術を活用したオフィスの様子をリアルに紹介しています。ゲストと社員をしっかり区別し、不審者対策やセキュリティ向上も体験型で説明し、NECの技術力を実感してもらうことができます。
また、こうしたショーケース見学だけでなく、ウェビナーなどを通じた情報発信も積極的に行っています。社員自身がプレゼンターとして登壇し、自らの業務経験や、DX導入による社内の変化・成果をわかりやすく伝えています。実際のウェビナー登壇では、参加者だけでなく、見ている社内外の方々から「自分もデジタルIDに興味を持った」「社内改革のコツが分かった」というポジティブな反応も多く寄せられています。
このように、NECは自社の変革事例をオープンに発信し、実際に見て・触れてもらうことを重視しています。これにより、社外のお客様にもDX推進のリアルが伝わり、NECの技術や取り組みが社会全体へ波及していく好循環が作られています。
社会も、会社も、私自身も変わり続ける。NECのDXと自身の想い。

NECの社内DX推進を担うMikiは、日々の現場で感じる気づきや変化を通じて、「社員一人ひとりの“働きやすさ”が会社全体をより良くする」と強く実感しています。自身も子育てをしながら働く立場から、柔軟な働き方をサポートする社内制度やテクノロジーの導入が、どれほど大きな価値を持つかを、身をもって体験しています。
Mikiは常に「自分も変わり続けなくてはならない」という思いを胸に、IT戦略部門の推進役として率先して現場の声を拾い上げ、課題解決に取り組んできました。社員の仕事やコミュニケーションのあり方が、デジタル技術の浸透とともに目に見えて変化していく様子に、大きなやりがいと手応えを感じているといいます。
また、NECのDXは単に業務効率化を目指すだけでなく、将来の子どもたちにも誇れる会社づくりの一環でもあります。「外を歩く街中で、自分の子どもに“これがNECの技術だよ”と胸を張って言えるような会社でありたい」と語るMiki。お客様や社会全体の役に立つソリューションを提供し続けることで、社員自身の誇りや幸せにもつなげていきたいという願いが込められています。
Mikiはまた、日々の業務や新しいチャレンジの中で、同僚やチームメンバーとの相互支援の重要性も強調します。それぞれが得意を生かし、お互いを尊重しあいながら成長していく姿こそが、NECが目指す「変わり続ける組織」の礎になっているのです。
「私自身も変革し続け、もっと多くの社員がイキイキと働ける場を作れるよう努力を続けたい」――そんなMikiの想いが、NECのDX推進とこれからの働き方改革を力強く後押ししています。
※ 記載内容は2025年7月時点のものです