NEC Orchestrating a brighter world
NEC Orchestrating a brighter world

自治体システムの標準化に挑み、社会に貢献。組織として大きな成果を追求するやりがい。

Hiroki T.

パブリックビジネスユニット
パブリックシステム開発部門
住民情報システム開発統括部
西日本SIグループ

Hiroki T.

※2025年4月公開。所属・役職名等は取材当時のものです。

2024年4月にキャリア入社したHiroki T.。住民情報システム開発統括部に所属し、地方自治体様向けの基幹業務システム開発に対するプロジェクトマネジメントを担当しています。国の重要施策であるシステム標準化、ガバメントクラウドへの移行を推進し、100名近いチームをリードしているHiroki T.が、大規模プロジェクトに携わるやりがいを語ります。

自治体業務と住民サービスの高度化へ向けて。柔軟な対応で大規模プロジェクトを推進

私は住民情報システム開発統括部の西日本SIグループに所属しています。西日本エリアの自治体様向け基幹業務システムを開発するにあたり、プロジェクトマネジメントを行うのが私の役割です。現在は関西エリアの自治体様を対象として、基幹業務システムの標準化、ガバメントクラウドへの移行に取り組んでいます。

自治体情報システムの標準化は、2025年度末を期限とする国主導の重要施策です。今までは自治体様ごとに個別にシステムを導入・運用していたことで、制度改正などの改修コストが年々大きな負担になることや、システムの仕様が統一化されていないことがデジタル化推進の妨げとなっている部分がありました。そうした問題が標準化によって軽減され、結果として住民サービスの向上、提供スピードの迅速化が見込まれます。

また自治体様のプラットフォームがガバメントクラウドに統一されれば、データが一元管理され、連携も容易になることで今まで以上に横断的な住民サービスも提供できるようになるなど、自治体様、住民の皆様、双方にとって、さまざまなメリットが期待されます。

このような社会的インパクトの大きな重要施策に携わる上では、高度なプロジェクトマネジメントのスキルが必要となってきます。私が担当しているプロジェクトには100名近いメンバーが関わっており、目標に向かって多様なメンバーをリードしなければなりません。また、プロジェクトは大規模かつ長期にわたるため、日々さまざまな課題が発生します。

その中で私が意識しているのは、プロジェクトの目的を見失わない客観的な視点です。さまざまな理由で計画通りにいかないことがありますが、現場目線から一歩引いて、目的に立ち返り、現状において何を完遂させる必要があるか考えることを心がけています。

その上でチームの皆さんと共に議論し、日々軌道修正しながら進めています。この積み重ねが大切です。とくに大規模なプロジェクトでは、小さな方向性のズレがあとで多大な労力や費用の発生を招きかねないため、常に的確な舵取りが求められます。

その上でも、私は「Code of Values」の「思考はシンプル、戦略を示せるように」という行動基準を大切にしています。プロジェクトを成功に導くには、本質的な課題が何であるかを突き詰め、最善のアクションを取る必要があります。自分が立てた仮説をメンバーや上位層にも共有して組織一体で課題と向き合いながら解決し、プロジェクトを推進しています。

プロジェクトマネジメント力の向上をめざし、自治体ビジネスをリードするNECへ転職

私は大学卒業後、2010年に大手SIerに入社しました。最初は設計などの開発業務からキャリアをスタートし、その後チームリーダーを経験。DXの流れが始まったころには、自身の希望もあり新規案件の創出を目的とした企画営業なども担当しました。そして、官公庁・自治体関連の大規模システム開発にも携わりながら、プレイングマネージャーとして経験を積みました。

約13年勤務した会社を転職しようと考えたのは、プロジェクトマネジメント力に特化してさらに磨きをかけたいと考えたことがきっかけです。また、いろいろな方と関わりながら人とのコミュニケーションを通じて、チームで大きな成果を生み出すこと。そこに自分はやりがいを感じると気づき、マネジメントの分野でさらなる成長をめざしたいと思うようになり、転職を決意しました。

それを実現できると考えたのが、日本電気株式会社(以下、NEC)です。NECは自治体ビジネスにおいて業界をけん引する存在です。公共分野で築いた自身の経験を活かしつつ、マネジメントの幅を広げられる理想の環境だと感じました。また面接官の方の物腰が柔らかく、裏表のない誠実な人柄に惹かれたことも入社を決めた理由の1つです。

そして2024年4月、私と同じくキャリア採用された百数十人の仲間とともにNECにジョインしました。入社前には上司とメールで個別にコミュニケーションを取ることができ、オリエンテーションでは同期同士の交流の場が設けられるなど、充実した支援により安心して新しい環境でスタートを切ることができました。

入社して印象的だったのは、NECの革新性です。125年の歴史を持つことから、伝統的な日本企業というイメージを抱いていました。しかし実際に入社してみると、グローバルな視点を持ち、組織変革に本気で取り組んでいる。そのことが、経営層からの定期的な情報発信などを通じて伝わってきました。

また、新技術の活用に対する姿勢も魅力的です。社内用生成AI「NGS」を業務上で活用するなど、事業への展開を見据えた実用的な取り組みが推進されています。

働く環境についても、フレックスやテレワークといった[制度が充実しているためワークライフバランスの実現が可能です。とくに私は小さな子どもがいるため、保育園の送迎などにも対応しながら柔軟な働き方ができています。

さらに私の職場であるNEC関西支社には「Innovation Hub」があり、フリーアドレス制でチームの共創を後押しする設備も充実しています。このように働きやすさと生産性を向上する環境が整っていることにも魅力を感じています。

前職の経験を活かして。NECだから提供できる価値を、チーム一丸で追求していく

NECへ入社して最初に担当した業務は、プロジェクト計画書の作成です。自治体様向けの大規模プロジェクトがちょうど開始する時期に入社できたのは、NECの開発を一から学ぶ上でタイミングが良かったと思います。作成した計画書に関するお客様へのご説明や進捗報告については、前職で培った知見を大いに活かすことができました。

一方で、NECとしての考え方や業務プロセスがあるため、プロジェクトマネージャーと密に連携を取りながら進めることにも留意しました。自分の意思を示しつつNECの方針との擦り合わせを行い、変えた方が良いと思ったら自ら提案もする。そうしてチームメンバーと協力しながら難易度の高い課題に挑戦し、一緒にプロジェクトをつくり上げています。

とくに上位層とコミュニケーションが取りやすく、方向性を一緒に考えてくれる組織風土があるおかげで、積極的に自分の意見を伝えることができています。

このように新たな提案や挑戦ができる環境でプロジェクトマネジメント力を磨き、NECだから提供可能なサービスを通じて社会に貢献できること。それが最大のやりがいです。そしてお客様に満足いただくために、チーム一丸となって取り組むこともモチベーションにつながっています。

キャリア入社者が活躍でき、組織の力を発揮できるNECで、新たな社会価値の創造を

今後について、まずは現在担当しているプロジェクトを成功させることが第一の目標です。中長期的な視点では、西日本SIグループがビジネスの規模を拡大し続ける中で、組織の成長に貢献できるよう今以上に自分の業務領域を広げていきたいと考えています。

またシステムの標準化が実現した未来を見据え、公共分野のサービスにおいてNECとしての強みをどう打ち出していくかを追求することも重要なテーマです。目の前にある課題に取り組むだけでなく、革新的なアイデアにより特定分野で第一人者となる「ソートリーダーシップ」の姿勢を持ち、新たな社会価値の創造に挑戦していきたいと思います。

そのためにも今後磨いていきたいのが、NEC自身をゼロ番目のクライアントとして最先端のテクノロジーを実践する「クライアントゼロ」のような考えです。革新的なアイデアや技術があっても、その有用性や活用方法を具体的に明示できなければ、お客様に採用いただくことはできません。プロジェクトを推進する中で実際に新しい技術に触れて理解を深め、その価値を自分の言葉で説明できるように努めていきたいです。

NECに入社して約8カ月が経ちましたが、入社前に想像していた以上に魅力がある会社だと感じています。キャリア採用者であることの障壁は一切なく、幅広い年齢層の方と気軽に相談できる環境が整っています。

転職される方の多くは、これまでの経験を活かしてキャリアアップを図ることを重視されていると思いますが、NECでは2024年度からジョブ型人材マネジメントが導入され、プロフェッショナルとして専門スキルを磨くことが可能です。

また個人の力に加え、組織の力を発揮して世の中に大きなインパクトを与える仕事に挑戦できるのもNECならではだと思います。安全・安心・公平・効率という社会価値の創造を通じ、社会に貢献したい。そうした想いを抱いている方と共に、楽しくやりがいを持って取り組めることを期待しています。

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