交通・自動車や教育の領域においてソリューションを提供している日本電気株式会社(以下、NEC)の第三官庁システム開発統括部。NECへキャリア入社し、同統括部で公共系のシステム開発を上流工程から担うShin Y.、Sena K.、Ryo K.が、成長を実感できるフィールドや働きやすい環境の魅力を語ります。
工事記録、高速道路点検、ロードサービス──身近な暮らしを支えるシステムを開発

国内の官公庁向け事業のうち、交通・自動車に関連するソリューションや、教育機関向けソリューションの企画・開発・保守を担当する第三官庁システム開発統括部。3人は同統括部でシステムエンジニア(SE)として活躍しています。
Shin Y.:私は第二システムグループに所属し、公共工事の実績情報などを管理するシステムに関して、次期システムのリプレースに向けた提案活動を行っています。
現在はオンプレミスからクラウドへの移行に向けた検討を進めているのですが、クラウド化にあたってはAWSの知識が必要です。NECにはAWSに関するプロフェッショナルが多数いるので、周囲に教えてもらいながら理解を深めています。
Sena K.:私は第三システムグループに所属し、プロジェクトマネジメント(PM)の補佐として、道路の保全や点検で使用するシステムのアプリケーションを開発しています。従来、現場では紙の図面に手書きで点検結果を記録し、事務所に持ち帰ってからシステムに入力していました。それを現場でiPadにて入力し電子的に管理、現場からリアルタイムで情報が連携できるようにしました。
高速道路の保全や点検に関する情報は重要度が非常に高いため、データの不備がないように細心の注意を払いながら、機能を順次追加して使う方々にとってより良いアプリケーションの開発に努めています。
Ryo K.:私はロードサービスを提供する法人様向けのプロジェクトを担当し、現在は機能設計や品質を検証するレビューを行っています。役割としてはPM補佐ですが、現場に出てさまざまなチームと関係性を築きながら、自ら手を動かして開発を行っています。
システムの規模が非常に大きいので、開発は最大で200人以上のチームで取り組んでいます。ロードサービスは、24時間体制で提供し続けなければならないため、システムを止めない仕組みを考えながら開発を進めています。
公共工事や道路点検、ロードサービスと、暮らしに身近な領域においてソリューションを提供している3人。それぞれの価値観を大切に、仕事と向き合っています。
Shin Y.:私はキャリアアップのために自分がやりたいことを大切にしています。前職ではSIerとして開発工程を中心に担当していましたが、上流工程である提案業務に挑戦したいと考えました。
今はお客様からの質問にお答えできるよう、自分で調査して資料作成に努めています。将来的にはPMをめざしているので、プロジェクトの全体像を把握できる広い視野を養うことを意識しています。
Sena K.:私も上流工程から携わるために転職したという経緯があります。その中で大切にしているのは、お客様の要望にしっかりと応えながら、社内のリソースがひっ迫しないよう対応範囲をコントロールすることです。
また、SEとしてはシステムの品質を担保することがもっとも重要だと考え、どうすれば品質を高められるかを常に追求しています。
Ryo K.:私が1番大切にしているのは「楽しく仕事する」ことです。それが生産性の向上につながると考え、自分と相手が楽しく働けるようなコミュニケーションを心がけています。
私も転職理由が2人と同じなのですが、上流工程に携わる中で意識するようになったのは、決められた工数内でいかにお客様の要望にお応えするかということです。円滑に対応できるよう、調整スキルを磨いています。
SEとしての成長を求めて。キャリアの可能性を広げるためプライムベンダーのNECへ

SEとしてキャリアの幅を広げるため、システム開発の上流工程を経験したいという共通の想いで転職した3人。それぞれの理由でNECを選びました。
Shin Y.:まず1つは大手企業であることです。事業領域がとても広いため、もし新たな分野に興味が湧いた場合でも、会社内でいろいろな選択肢があります。また、転職前に調べた情報から、NECは社風が良く、楽しく働けそうだと感じたのも決め手の1つです。自分に合う環境なら、仕事に集中しやすく効率性も上がると考えました。
そして、官公庁向けのプロジェクトに携われることも大きな魅力でした。前職では製造業の工場向けに管理システムの開発を行っていましたが、より暮らしに身近なシステムを手がけることで、大きな達成感が得られると考えました。前職では開発が中心でしたが、今はマネジメント的な仕事も含めて上流工程の仕事ができているので、転職は成功したと感じています。
Sena K.:私も前職は開発が中心で、最初は自分でコードを書いてテストをしていました。徐々に責任範囲が広がり、サブリーダーとして開発工程のマネジメントも経験しました。
次のステージとしてNECを選んだのは、とくに業務内容に魅力を感じたからです。高速道路というスクラップ&ビルドが難しいインフラの維持・補修に関するシステムの知見は、水道管や原子炉建屋など、他の分野にも応用できると考えました。大手企業で上流工程から携われる点に加え、キャリアの可能性が広がる業務内容に惹かれて転職を決めました。
Ryo K.:私は前職で二次請けの立場だったため、いずれは一次請けのプライムベンダーで働きたいと考えていました。前職も良い会社だったのですが、より社会的インパクトの大きなシステムに関わりたいと思い、NECへの転職を決めました。
ほかにもNECを選んだ理由は、面接で部長の気さくな人柄に惹かれたことが挙げられます。それは入社後も変わらず、定期的に1on1が行われるなど管理者との距離が近いと感じます。私は普段、開発現場にいて本社を離れていることが多いのですが、いつも仕事の進捗を気にかけてフォローしてくれているので相談がしやすいです。
Sena K.:私も、業務で関わる機会が多い課長やマネージャーとは毎月1on1を行っています。業務だけでなく自分の近況なども話せるため、コミュニケーションが取りやすいです。働き方についても、今は繁忙期ですが定期的に有給休暇を取れていますし、フレックスやテレワークも可能なので、ワークライフバランスが取りやすいと感じます。
裁量の大きさや働き方の柔軟性──NECへキャリア入社し、実際に感じた魅力

新たな挑戦を求めて選んだNEC。実際に働く中で、キャリア入社者の視点から見えるNECならではの特徴や、前職からの変化があると3人は話します。
Sena K.:事業規模が大きいため、一人ひとりの裁量の大きさを感じます。たとえば前職では見積作成の経験があまりなかったのですが、入社して数カ月後には担当させてもらえました。
また、スクラッチ開発を行う中でNECの特徴だと感じるのは、お客様の要望にできる限り応えようと努力する姿勢です。簡単にできないと言わず、可能性を探すところが印象的でした。
Ryo K.:私はNECに入社して働き方が非常に柔軟になりました。ノートパソコンでどこでも仕事ができ、開発現場から自宅に戻りテレワークをすることも可能です。顧客先と本社を行き来するなど、仕事に合わせた柔軟な働き方ができるので効率が良いと感じます。
また業務における変化は、より広い視野が求められるようになったことです。前職では基本設計以降を担当していたため、UIや機能性を考えることが多かったのですが、現在は上流から携わるため、お客様の実際の課題はどこにあり、その解決策として最適なソリューションは何かを考える必要があります。あらゆる選択肢の中からコスト効率も追求して提案するなど、今までにない視点や思考力が鍛えられていると感じています。
Shin Y.:私は初めて経験する業務ばかりなので、常に成長を実感しています。お客様へご説明するために情報を整理して資料を作成するなど、新たなスキルが培われました。前職では決められた枠組みの中で開発をしていましたが、今は自分で考える力が養われているのを感じています。
それぞれに新たな業務への挑戦を通じて成長を実感する中で、やりがいも生まれています。
Sena K.:システムの本運用が始まり、私が開発に携わったアプリケーションを、お客様が実際に点検業務で使用しているデータを見る機会があります。直接使用している場面を目にすることはないものの、実際の利用状況がわかり、業務効率化に貢献できたと感じられることが1番のやりがいです。
Ryo K.:入社してまだ半年ですが、基本仕様書の作成をはじめ今まで経験したことのないさまざまな業務に挑戦できました。自分の中で新たにできることが増え、成長を実感できるのがやりがいです。もともと上昇志向が強いので、着実にステップアップしていけることが大きなモチベーションになっています。
Shinは、周囲にいる先輩の姿が、成長のモチベーションにつながっていると話します。
Shin Y.:豊富な知見を持つ先輩方はとても頼りになり、刺激を受ける存在です。プロジェクトの上流工程で求められる視点や考え方をはじめ、お客様からの質問にどう回答すべきかなど、先輩を見ながら多くのことを学んでいます。
何か判断に迷うことがあった場合でも相談がしやすく、みんな丁寧に答えてくれるので安心して仕事ができています。
SEとしての経験を広げ、マネジメントスキルを磨く──NECで描く未来のキャリア

成長を求めてNECへキャリア入社し、活躍している3人。次の目標に向かって挑戦を続けていきます。
Shin Y.:これからも継続して新しい分野や仕事に挑戦し、知識を磨いていきたいと思います。そして将来的にPMになるという目標をかなえるためにも、プロジェクトの提案段階から納品までの一連の流れを経験し、全体を俯瞰的に見ることができる視座を養っていきたいと考えています。
Sena K.:現在開発している追加機能を予定通り今年4月に無事リリースすることが直近の目標です。その後には新たな追加機能の開発が控えているので、今回の反省点を活かしてより良い開発につなげたいです。
そして中長期的には、開発にとどまらず予算や人員の管理などができるスキルも身につけ、高速道路の維持・補修で培った知見を他の分野に活かし、ビジネスに貢献したいと考えています。
Ryo K.:まずは3年計画で進行している現在のプロジェクトを、最後までやり切ることが目標です。これまではアプリケーションの開発が中心でしたが、今回のシステムはインフラやネットワーク、タブレット端末など幅広い知識を身につける必要があります。そういった新たな領域に関する知見を培い、資格取得にも積極的に励みたいと思います。
また長期的には私もShin Y.さんと同じくPMをめざしているので、さまざまなプロジェクトを担当し、経験の幅を広げていきたいです。
上流工程に携わりたいという想いから、3人が転職先として選んだNEC。キャリア入社して感じるNECの魅力について次のように語ります。
Shin Y.:大手企業であるNECは、規模が大きく領域も多様なプロジェクトを数多く手がけています。キャリアアップをめざすために上流工程に携わりたい方にとって、成長のチャンスが多い環境だと思います。
その上で私が日々実感しているのは、NECは「人」をとても大切にする会社だということです。もし現在の部署で新たな業務への興味が湧くなど、心境の変化が生じた場合でも、上司が親身になってサポートしてくれます。
私自身、キャリア入社した当初は別の部署に所属していましたが、私の希望や適性を考慮しながら、上司が今の部署への異動を支援してくれました。一人ひとりが能力を発揮して活躍できるようにサポートを惜しまないところが、NECの魅力だと感じます。
Sena K.:キャリア支援については、ほかにも「NEC Growth Careers」という制度があります。これは、社員の職務経歴と募集ポジションを全社的に公開してマッチングを図ることで、自律的なキャリアを促す制度です。転職しなくてもNECの中でやりたい仕事を見つけてキャリアアップを図れることが魅力だと思います。
また、新たなスキルの習得に挑戦できるのもNECの良さです。私はこれまでWebシステムの開発しか経験がなかったのですが、Swiftを使ったiPadのアプリケーション開発スキルが身につき、AWSの知見も深めることができました。今月にはAWS認定試験を受けますが、研修や受験支援の制度も充実しているため、自己研鑽がしやすいと感じます。
Ryo K.:社会的インパクトの大きなシステム開発において、プライムベンダーとして上流工程から携われるのは、NECならではの魅力です。加えて、柔軟な働き方が可能なため、SEとして効率良くパフォーマンスが発揮できるのも特長の1つです。上昇志向が強く、SEとして成長したいという方にとっては、理想的な環境だと思います。
※ 記載内容は2025年3月時点のものです