NEC Orchestrating a brighter world
NEC Orchestrating a brighter world

海の脅威から日本を守る。ソーナーシステムの能力向上により、国家の安全保障に貢献。

半導体材料の分析・評価業務を経て、2023年3月にNECへキャリア入社したNozomi K.。マリタイムセキュリティ統括部に所属し、ソーナーシステムの能力向上に関する技術調査を担当しています。成長し続けるためNECを選んだNozomiが、国家安全保障に貢献する仕事のやりがいを語ります。

海上自衛隊の要望をソーナーシステムに反映。プライムメーカーとしてスピードを大切に。

NECはソーナーの研究開発において90年以上の歴史を持ち、長きにわたり水中防衛の分野から国家の安全保障に貢献しています。その中で私は技術開発職として、護衛艦などの海の脅威を探知するソーナーシステムの能力向上に携わっています。

技術調査にあたっては、海上自衛隊へヒアリングを実施。ソーナーシステムが実際にどのように運用されているかを学ぶため、乗艦することもあります。機能や操作性に対する詳細な要望を聞き取り、その実現可能性を検討するのが私の役割です。

ヒアリングした要望は、双方の認識に相違がないかを確認するため、整理して資料に落とし込みます。資料の作成においては、海上自衛隊からの要望を正確に記載することはもちろん、それに対する私たちのソリューションをわかりやすく説明することが重要です。そのため提案の意図や背景を理路整然と伝えられるよう、ロジカルシンキングの研修を受けるなどしてスキルアップに努めています。

また、第一水中防衛システムグループの主任として、プロジェクトの進行管理も担当。私はキャリア入社後まだ間もないため、経験が浅く、現場に関する知見はチームメンバーの方が豊富です。そのためリーダーとしてメンバーが生産性を発揮できるよう指揮を執りつつも、自分の経験が不足している内容については周囲に明確に伝え、フォローしてもらいながら知識を深めています。

NECには一人ひとりの価値観・ふるまいを示した「Code of Values(行動基準)」がありますが、その中で私がとくに大切にしているのは、「行動はスピード、チャンスを逃さぬように」です。プライムメーカーとしての自負と責任を持ち、防衛領域においてNECが最先端のソリューションを提供し続けるためには、先手を取るスピードが大事だと考えています。先陣を切って、前例がないことも提案していくなど、何事も「時は命なり」だと捉えて普段の業務に取り組むことを意識しています。

※ 「Code of Values」:NECグループ共通の一人ひとりの価値観・ふるまいを示した行動基準

防衛領域の開発に携わる貴重な機会を活かし、やりがいと成長を求めてNECへ。

前職では財団法人に勤務し、X線や放射光を利用した分析装置を使って、半導体材料の分析・評価を行っていました。お客様のほとんどが民間企業や大学における研究機関であり、公益性の高い仕事に携われることにやりがいを感じていました。

そのような中で転職を考えるようになったきっかけは、新卒入社してから10年という節目を迎えたこと。このまま分析や評価を続けるのも充実したキャリアであると感じる一方で、形として後世に残るような、開発の仕事に挑戦してみたいという想いがありました。

さまざまな企業を見て最終的にNECを選んだのは、防衛領域の開発に携われる貴重な機会を活かしたいと考えたからです。前職では公益性の高い事業に従事するために財団法人を選んだのですが、世の中の役に立つことが働くモチベ―ションにつながっていました。そのため、国家を海の脅威から守るという社会的意義の高い開発業務は、自分にとってやりがいが大きく、新たな成長の機会になると感じました。

私にとっては転職が初めてであるだけでなく、大企業で働くことも今までにない経験です。新しい環境に適応できるか不安な面もありましたが、入社前に会社見学をさせてもらった際、コミュニケーションの取りやすいフラットな雰囲気に安心感を覚えました。また、スーパーフレックスなどの制度が充実しており、働きやすさや働きがいを大切にする環境も魅力的に感じました。

実際に入社してからもそうした印象は変わらず、スーパーフレックスを有効活用するなどして効率よく働くことができています。

また、マリタイムセキュリティ統括部は新卒で入社して長年経験を積み重ねてきたメンバーも多く、わからないことがあればすぐに豊富な知見を共有してもらうことができる環境です。組織として人を育てようという風土があるため質問や相談がしやすく、キャリア入社でも着実に知識を習得することができています。

資料の作成から発表、質疑応答まで。プロジェクトを一任されたことで実感した成長。

入社後は裁量の大きな業務を任せてもらうことができ、新たな経験を積むことができています。これまで担当した業務の中でとくに成長につながったと感じるのが、審議会での成果発表を務めたことです。審議会というのは、成果をお客様に発表し、検討の過程や提案の内容が妥当かどうかを厳格に審議していただく重要な場となります。

プロジェクトメンバーに補佐してもらいながら、資料の作成などの準備や成果の発表、質疑応答までを一任してもらいました。資料の作成にあたっては検討会を開催し、海上自衛隊にヒアリングを実施。さらにプロジェクトに参画しているベンダー会社にも成果を発表してもらう必要があるため、その取りまとめも同時に行うなど、入念に準備を進めていきました。

そして本番に向けて予備審議会を行った時のこと。お客様からの質問に円滑に答えることができず、プロジェクトマネージャにフォローしてもらった場面が多々ありました。そこで反省したのは、そもそも質問の意図や背景を汲み取り切れていなかったということです。そのためわからないことはすべて、理解できるまで確認しようと考えました。

審議会までにお客様とすり合わせができる調整会の場において、お客様の発言内容について少しでも不明点があれば質問して確認することを徹底しました。そして迎えた審議会の本番。以前よりもお客様からの質問に回答できているという手ごたえを感じました。それは前回の議事録と比較して、私の回答の割合が大幅に増えていることからも明らかでした。

この経験を通じてお客様と向き合い続ける中で、あらためて気づいたことがあります。それはお客様が抱えている課題は部隊によってそれぞれ異なり、実に多岐にわたるということです。そのことを踏まえた上で、部隊ごとの局所的な課題に取り組むだけではなく、包括的な解決につながるソリューションを提供できることが理想だと考えています。

そのためにも重要となるのが、ソーナーシステムが運用されている実際の現場を深く知ることです。お客様と丁寧にコミュニケーションを重ねながら、NECならではのソリューションで水中防衛の強化に貢献していきたいと思います。

目の前の業務が日本の安全保障につながる。その誇りを胸に、自ら新たな挑戦を。

防衛領域における開発は、実用化されるまでに5~10年かかることもあり、長期的なスパンで取り組むことが求められる仕事です。形になるまで時間はかかりますが、目の前の業務が、島国である日本を海の脅威から守ることにつながっているという誇りがあり、国家の安全保障に貢献しているやりがいを感じます。

また、水中防衛において幅広い知見を持つメンバーから、専門知識を吸収することができるのもマリタイムセキュリティ統括部で働く醍醐味です。プロジェクトには海上自衛隊OBが参画してアドバイスしてくださることもあるなど、歴史的な背景について学べる機会も多く、ソリューションを考える上でとても参考になります。

NECに入社して変化したことがたくさんありますが、中でも大きいのが自分の伸びしろに気づいたことです。前職では自分にできる範囲内で業務に対応していたため、技術者としてもビジネスパーソンとしても成長に限界を感じていました。

それでもNECで新しい領域に挑戦するようになり、自分はまだまだステップアップできるという自信を取り戻しました。防衛領域に関する技術的な知識がまだ十分でない分、周囲から厳しいフィードバックをもらうこともありますが、それを素直に受け止めて成長の糧にしています。

そうして着実にステップアップを続け、将来的にはプロジェクトマネージャになることが目標です。そのためにも専門知識を深めるのはもちろん、プロジェクトの予算や工数の管理などができるよう、経営的な視座を養っていきたいと考えています。

このように自分がやりたい仕事をめざすことができるのは、社員の意思を尊重してくれる社風があるからだと感じます。キャリア入社でも意見が言いやすく、新しい考えを積極的に取り入れようとしてくれる会社です。だからこそ指示を待つのではなく、やりたい仕事を自らつかみ取ろうとする方がNECに向いていると思います。

また、お客様の課題を組織横断で解決していこうという動きもあるため、コミュニケーションを大事にできる方と、新しいソリューションの創出に挑戦できたらうれしいですね。

※ 記載内容は2023年11月時点のものです

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