NEC Orchestrating a brighter world
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わたしらしく、もっと「理解をひろげる」──自身が思い描くキャリアを実現するために大切なこと

 田室 佐保里

田室 佐保里

インクルージョン&ダイバーシティグループのHRプロフェッショナルとして、日本電気株式会社(以下、NEC)のI&Dの実現を推進している田室 佐保里。そんな彼女が、わたしらしさを大切にしながら挑戦していくために必要なものについて、同じくNEC社員でもある夫とともに語ります。

わたしらしさを活かした営業職で、社会の問題を解決したかった

NECに新卒入社後、田室は営業としてキャリアをスタートしました。

田室:私は人とコミュニケーションを取ることが好きです。就職活動の際も、それを活かして社会貢献ができる企業で営業をしたいと考えていました。NECは、社員の皆さんが学生の立場を考えつつ丁寧に、熱く語ってくださったことがとても印象的で、自分が入った際にも能力を発揮して活躍できるイメージがついたことが入社の決め手となりました。

入社当時は、実家が農家で自然を相手に苦労する姿を見て育った経験から、世界に誇れるNECの研究やシステムを活用して、農業ICTに関わりたいと考えていたものの、目の前の仕事に全力で、中長期のキャリアプランについては正直考えられていませんでした。

しかし、入社から4、5年が経った頃、担当した大学の大型案件で負けたことが、私にとって大きな転機となったのです。それまでは遠慮をして言えなかった意見が言えるようになったことで、自分らしい営業スタイルを確立することができました。職種や立場といった壁を超えた積極的なコミュニケーションを行うことで、チームともお客さまとも信頼関係を築くことができるようになっていきました。

同じフロアで働いていた現在の夫は、当時から良き相談相手でした。

建部(夫):当時、結婚前ではあったものの、同じNECの営業としてよく相談を受けていました。先輩としての目線からのアドバイスを送りつつも、彼女自身が強い責任感を持って仕事と向き合っていることを感じていました。私との間に限らず、周囲と本音で会話することでお互いの理解を深め、彼女自身のキャリアをつくっていったのだと思います。

出産・育児とキャリアを両立するコツは、周囲との良好な関係性をつくること

そんな彼女のキャリアの転機となったのが、子どもの妊娠と出産でした。

田室:キャリアを重ねる中で、二人の子どもの妊娠、出産を経験しました。二人目の時は、担当SEもお客さまも女性同士で、妊娠・出産に対してとても理解のある環境でした。

それまで日々のコミュニケーションの中で積み重ねてきた信頼関係もあり、産休に入ることを伝えた際は、お客さまから「田室さんがいなくなるのは不安だけれども、同じ女性として応援しています」というお言葉をいただきました。それに対して私自身も、お客さまのためにスムーズに引き継ぎができるよう準備を行い、その後もNECとお客さまは良い関係が続いています。

かつての上司は、その当時の田室の様子について以下のように語っています。

黒木(営業時代の上司):田室さんは志が高く意志が強い、安心して仕事を任せられる存在でした。また、中長期でプランを立てることに長けていて、長期で考えるキャリアも、目の前の仕事を育児と両立するための日々のスケジューリングも自身で考えていたので、周囲とも上手く連携し、理解を得ていたのかなと思います。

自分が思い描くキャリアを実現するために活用した、社内制度

産休を経て復職した後、より長期的なキャリア形成を考えるようになった田室。そんな彼女と家族の一助となったのが、社内公募制度「NEC Growth Careers」でした。

田室:家族を持ってから、未来を見据えたキャリアプランを夫と話しながらよく考えるようになりました。夫婦で東京に転勤したことも、それに大きく関わります。長い間名古屋で働いていたのですが、もしこの先転勤することがあるなら、子どものことを考えて二人が小学校に入る前に転勤をしたいと夫婦で話していました。

そこで利用したのがNEC Growth Careersという社内制度です。この制度は社員の職務経歴と募集ポジションを社内プラットフォームに公開してマッチングを図ることで、自身の経験やスキルを存分に活かし、理想のキャリアにつながるポジションに就きやすいようにサポートする制度です。私はNEC Growth Careersを通じてインクルージョン&ダイバーシティ(Inclusion & Diversity)グループという今の部署に出会い、現在はこれまでの営業での経験を活かしながら女性が働きやすい環境づくりに取り組んでいます。

建部(夫):妻がキャリアを見つめ直すタイミングで、私も改めて本当に自分がやりたいことを考えました。そして携わりたかった中央省庁に関わる部署に行ってみたいと思い、NEC Growth Careersを利用しました。妻や上司など周りの人に相談しやすい環境があるということは、自分自身のキャリアを実現する上で大切になると思います。

田室:ライフイベントを通してさまざまなキャリアの岐路に向き合ってきた中で、周りの人と積極的にコミュニケーションを取ってお互いに理解し合うということは、自身が思い描くキャリアを実現するために大切なことだと感じました。

働き方への理解をひろげ、多様性を進める

自身のキャリアから、NECの未来をつくっていきたいと田室は語ります。

田室:現在の目標は、自分自身が管理職として働く中で、管理職の画一的なイメージを変えていくことです。ライフイベントもキャリアも諦めたくない。そんな私だからできる、多様な働き方をひろげていくために、まずは自分のキャリアを磨いて成果を出していきたいと思っています。

建部(夫):私もパートナーとして、日々頑張っている姿を見ているからこそ、これからもお互いに家庭のこともキャリアのことも対話を重ねながら歩んでいきたいと思います。

田室:家族が仲良くて、健康で、家庭が上手くいっているからこそ、仕事に全力投球できると私は思っています。そこは重要な夫婦の共通軸として大事にしていこうと普段から話しています。これからもこうして自分を理解してくれる周囲の環境に感謝しながら、謙虚さも忘れずに、自分のキャリア実現に向けて周囲とのコミュニケーションを重ねて行きたいと思います。

※ 記載内容は2023年8月時点のものです

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